ウチの店のショーケースの中には時計だけじゃなく、いろいろなものが並んでいます。とはいえ、あまり商売と関連性のなさ過ぎるものをディスプレイするのもどうかと思うので、時計と関係のあるものとか、何となく古いモノなんかが一緒に並べられています。
この陶器で出来た置き物も店内のショーケースの片隅に並べてあります。せっせと時計の修理をして働いているおじさんの傍らには犬がいて、ご主人様の方を見上げながら伏せをしています。これ、目覚まし時計でも直しているんですかねぇ。とにかく、なんか微笑ましいじゃありませんか。いつどこで手に入れたものなのか、今やまったく憶えていませんが、以前アメリカのどこかの都市へ仕入れに行った時に一目見てピンときたので、迷わず即入手したことだけは忘れていません。しかしこれ、いくらで買ったんでしょうかねぇ。まったく記憶に残っていませんけど、多分20ドルもしていないでしょうねぇ。でも、売っていた人が相当なおばあちゃんだったことは何となくうっすらと憶えていて、確か生意気にも値切ったような気がします。
これを手に入れて、ショーケースの中に置くようになってからというもの、特にこの置き物をじっくり見る機会はありませんでしたが、あらためてこの写真を見てみるとこのおじさんは時計の修理をしているようには見えないことに気付きました。何しろ目線はまるで下を向いていませんからねぇ。そう思うとどんぶりを抱えて何か食べようとしているように見えてきます。きっとアメリカだから、コーンフレークか何かですかねぇ。ひょっとすると足元にいる犬はそれを一口食べさせてもらおうとして、おとなしく伏せをしているんじゃないか、なんて思えてきました。
まぁ、完全にどうでもいいことなんですけど、ついついそんなアホなことを想像してしまいます。しかし、このおっさんの表情、よくよく見てみると結構不気味です。今度ウチの店に来ることがあったら、探してみて下さい。
HOROL INTERNATIONAL
http://www.horol.com
Follow Us On Twitter
horolin on Twitter