4/29/2014

A Friend From Asakusa

昨日は地元の同級生が訪ねてきてくれました。中学三年の時にクラスが同じだった小森君(仮名)から突然電話があり、持っている時計の修理のことで相談にのって欲しいから、19時過ぎには行くという話でした。その時、ワタクシの名前を「堀江」と思いっきり間違っていて、一回目は「きっと聞き間違えに違いない」と自分に言い聞かせてスルーしましたが、次もまた堀江なんて言うもんだから、我慢出来ずに鋭いツッコミを入れさせてもらいました。実は結構間違えられることが頻繁にあって普段はそれほど気にしないのですが、昔馴染みのクラスメートから違う名前で呼ばれるとさすがにちょっとムカッときます。まぁ、そんなに怒っちゃいませんが。。。

電話で話した通り19時過ぎにウチの店を訪ねてきました。久々に会うといってもちょうど2年くらい前に同窓会があって再会していましたので、正直そんなに久しぶりって気分でもありませんでした。同窓会では二十何年ぶりだったのにそれほどじっくり話したワケでもなく、軽くしゃべった程度でして、調子に乗って朝まで飲んでしまったワタクシとは対照的に小森君は二次会あたりで帰ってしまったので、結局それっきりでした。

「誰かから聞いたんでしょ?」と尋ねるとどうもそうじゃないとのこと。てっきり別の同級生からウチの店の話を聞いてやって来たのかと思いきや、フツーにネットで検索したんだと言うではありませんか!?前に買った古い機械式のクロノグラフのリュウズが取れてしまったそうで、修理してくれるところを探していたところ、ワタクシの名前や写真が出ている当店のページにたどり着いて電話したんだそうです。なんというか、クリビツテンギョーですねぇ。

肝心のそのクロノグラフは巻芯が折れていたワケではなかったので、その場で直してみることも出来ましたが、全体的なコンディションをチェックさせてもらうためにも一応預からせてもらいました。まぁ、そんなワケで時計の話はそこそこにお互いの仕事とか、家族のことなんかを結構長いこと話して帰っていきました。

最初は名前を間違えられて少しムッとしましたが、手土産まで持ってきてくれたし、手ブラでは来ないあたり、なかなかイイ奴です。まぁ、勝手なもんです。とにかく、江戸っ子御用達のお団子は有り難く頂戴しました。今度はベタに雷おこしか、舟和の芋ようかんでもお願いしましょうかねぇ。。。





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4/24/2014

続・最後から二番目の恋

これまでも時々ネタにしていますが、当店では腕時計のリースも行っており、雑誌やテレビ、映画などの撮影のために時計を貸し出したりすることがあります。このブログでは特に取り上げたりしていませんが、実はチョイチョイそんな機会があったりします。

つい先日も視聴率が良かったとのことでネットでニュースになっていたテレビ東京のドラマ「三匹のおっさん」にも協力させていただいていました。うっかりタイミングを逃してしまい、結局一度もチェックしませんでしたが、なかなか面白かったらしく、途中からでも観ておくべきだったかも知れません。いやぁ、ちょっと失敗しました。

そんなワケで、この4月にスタートしたテレビドラマでもいくつか小道具として当店から腕時計を提供させていただいていまして、そのひとつがフジテレビ放送されている続・最後から二番目の恋」です。ちょうど先週の木曜日からオンエアが始まっていますが、今日になってやっぱりアナウンスしておこうかなんてことを考え、慌てて話題にしているところです。

以前放送された最後から二番目の恋」の続編ですが、前回に引き続いて今回の続編でもちょっとだけ協力させていただいています。劇中で主演の中井貴一さんが当店の古時計を着用しているようです。鎌倉市役所の観光推進課に勤務するという役どころなので、適度に地味な国産モノの腕時計をご用意させていただきました。

ワタクシ、古くは「ふぞろいの林檎たち」にドハマりしたクチですし、去年の今頃やっていた「あまちゃん」にはキョンキョンが出ていましたけど、1話も見逃しませんでしたからねぇ。こっちだってナンダカンダで興味津々です。初回の放送は録画してあるものの、まだ観ていませんので、これからちゃんと観てみたいところです。劇中に出てくる鎌倉の風景もナイスです。良かったら、みなさまもどうぞ。。。





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4/20/2014

OPD

今ひとつパッとしない天候のせいでしょうか。結構静かな日曜日です。しかし、今日も寒いですねぇ。一度は片づけかけたのですが、昨日今日と足元に置いたヒーターのスイッチを入れずにはいられません。

ところで、本日ウチの店のサイトにロレックスを一本アップしたので、ここでもちょっとネタにしたいと思います。アンチロレックスってほどではありませんが、正直ロレックスに関してはさほど積極的ではない方です。けど、だからといって別にロレックスを嫌っているワケではありません。

やっぱりナンダカンダでとても良い時計だと思っています。特にデイトジャストとか、そういったスタンダードなモデルで、1960~1970年代にかけての1500番台のムーヴメントを搭載したものなんかは状態さえ良ければ、相当バッチリ活躍してくれますし、極端な使い方などせずにちゃんと整備していれば、ほとんどトラブル知らずですし、当然精度だって期待出来ます。

ですが、人気のあるスポーツ系は人気がある分だけ値段も高いワケです。単純にカッコいいのですが、昨今またまた評価が上がっており、かつてのリーマンショック前と同じような状況に戻ってしまいました。正直度を越した価格にはついていけていません。

玉数も多く、比較的入手しやすかったデイトジャストあたりもこの1年くらいでずいぶん相場が上昇しています。そんな中、意外と不人気気味といった印象なのがこの「オイスター・パーペチュアル・デイト」で、その中でもこれはベゼルのデザインが特徴的な"Ref.1501"というモデルです。昨今、時計のサイズ感を気にする方が多く、特にちょっと小ぶりなモノは敬遠される傾向が強いようですし、しかもこの辺りのモデルもツルツルベゼルの方が一般的にはウケが良かったりするみたいです。

でも、ワタクシ的にはよく「エンジンターンドベゼル」なんて呼ばれるこのベゼルのデザインにむしろグッときてしまいます。古くはバイセロイなんていうモデルやバブルバックなんかでも似たようなスタイルが採用されていて、そんなロレックスの伝統すら感じられる一番のポイントだったりするのですが、どうもあまりそこは注目されていないようです。

結構好きなモデルなので、たまに良品に出会うと仕入れたりしているワケですが、どうも世間の評価とのズレがちょっとあるような気がします。このサイズが「小さい」と感じるなら、もっと古い直径30ミリくらいのケースの腕時計はどれも「小さ過ぎる」って話になりますよねぇ。リベットブレスの状態もイイ感じですし、なんと1960年代当時のペーパーつき。普通に使えるイカすヴィンテージ・ロレックスっていうイメージでしょうか。





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4/19/2014

Longines Royal Army "Greenlander"

なんだか今日は風も強くてちょっと寒いですねぇ。せっかく暖かくなってきたのにまた逆戻りって感じでテンション下がります。

そこそこ長いこと時計の商売を続けてきました。ワタクシ自身は単に仕事としてだけでなく、古時計の魅力を伝えるため、日夜啓蒙しているつもりでもあります。店のサイトに掲載する写真も時計の持ち味が伝わるように結構気をつかって撮っていて、一応撮影や編集の際には実物の雰囲気がしっかり表現されるようにいつも意識しています。

これまでも時々、思い立ってムーヴメントの動画をYouTubeへアップしたりしてきましたが、最近も動画がご覧いただけるように少し試したりしています。ちょっと前にアップしたロンジンのイギリス軍用モデルも以下のような大迫力で臨場感?のある動画が観られます。。。





なんというか、ムーヴメントの動画はともかく、時計の文字盤側を動画で見てもまったくといって良いほど面白くないことが分かりました。テンプが勢い良くギュンギュン動いている様子は見ていてそれなりに伝わる部分もあるかと思いますが、ゆっくり動いていくスモールセコンドの針を見たところで、沢尻エリカじゃなくても「別に・・・」って言っちゃいそうです。大体裏蓋を動画で見たってなんの変化もありませんし、いずれにしてもこれじゃ大して魅力は伝わりませんよねぇ。

動画で見せるなら、せめてセンターセコンドのタイプか、クロノグラフでしょうか。そんなことに気付いた今日この頃です。しかしまぁ、腕時計って小さいから難しいですねぇ。懲りずにこれからもいろいろトライしてみたいと思います。乞うご期待。。。





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4/13/2014

Maintenance Report

ずいぶんと暖かくなりましたが、それでも朝晩は結構寒いので、基本バイク通勤で帰りが遅くなることも多いワタクシにとってはまだまだちょっとキツいですねぇ。もう少し暖かくなってくれると肉体的にも楽になって、ずいぶん気分良く過ごせるのですが。。。

さて、今回は先日オーバーホールのご依頼でお預かりした時計のことを少々ネタにさせていただきたいと思います。ご覧のオメガはシーマスターのクロノグラフで、ムーヴメントは初期のスピードマスターでもお馴染みの"Cal.321"を搭載したモデル。いわゆるコラムホイール式が採用された年代物らしい特徴を持ったクロノグラフのムーヴメントで、アワーレコーダーがついた三つ目のタイプの中ではバルジューの"Cal.72"やヴィーナスの"Cal.178"などと並んで何かと評価の高い代表的なモノのひとつです。


のちに登場するカム式よりもクラシックな風情があり、部品の点数が多かったりすることから、一般的にはピラーホイールのある昔ながらのクロノグラフの方に注目が集まるようなところもありますが、個人的にはその辺のこだわりはなく、カッコ良くて状態が良ければどちらでも良いんじゃないかなんて思っています。

それはともかく、今回メンテナンスのご依頼をいただいたこちらのシーマスター。どのような経緯で入手したものなのかとか、その辺りも含めてご持参下さった方にいろいろとお話をうかがうと元々はおじいさんが持っていたものだそうで、
しかもそのおじいさん自身がかつて新品で買ったものだというお話でした。



ガゼン興味津々でもう少し詳しくお話をうかがうと、1960年代ある大きな企業に勤めていらしたそのおじいさんは出張でアメリカへ行ったことがあったらしく、その時に入手したのだというお話でした。ムーヴメントのシリアルナンバーから1950年代後半の製造だと思われますが、1960年代前半頃に渡米して購入したのだとすれば、なんら違和感はなく、むしろ実に自然です。

そんなおじいさんの自慢だったこのオメガ。長い間、どこにしまってあるのかすら分からない状態だったそうですが、最近になってようやっと見つかったとのことで、ウチの店へオーバーホールをご依頼下さったというワケです。



相当長期間ほったらかしだったものと思われ、風防の激しい傷の他、ケースのサビも酷く、文字盤はなかなか年季の入った状態でお世辞にもキレイとは言えないコンディションでしたが、幸いにもムーヴメントは十分な状態が保たれていました。下手に何度もメンテナンスされていたり、さらに作業に問題があったりするとムーヴメント全体に細かな傷が増えたり、ヒゲゼンマイがおかしな状態になっていたりなんてこともありますが、このオメガはまったくそのようなことはありませんでした。

裏蓋の内側にサインがあったので、恐らくこれまで1~2度くらいはオーバーホールされていたんじゃないかと思います。一部サビなどもありましたが、状態そのものはかなり良好でした。いわゆるスナップバックケースですが、裏蓋にパッキンが入る防水タイプだったことが幸いしたのでしょうか。いずれにしても致命的なダメージはなく、今回の整備ですっかり蘇りました。



それにしても1960年代前半当時、海外へ行く日本人がどれだけいたのでしょうか。東京オリンピック開催前の高度経済成長期で活気に沸いていた時代だったかとは思いますが、まだまだ現在のような豊かさとは程遠い状況だったでしょうし、何より1ドル360円の時代ですから、とんでもない高額品だったことは言うまでもありません。そう考えるとこのオメガがこんな風に現在まで残っていたことがとても有り難く感じられます。まぁ、ワタクシのものではありませんが。。。

いずれにしても
見た目的にはそこそこヤレている印象ではありますが、見れば見るほどとても味のあるシーマスターのクロノグラフ。どういう歴史を持った時計なのかといった話を聞くとますます魅力的に見えてきます。今回ひと通りオーバーホールして絶好調になりましたが、風防も交換し、お返しの際はご覧のような新しい革ベルトを取り付けて見事に生まれ変わりました。ケースの傷みが結構すごかったので、汗や湿気には注意が必要ですが、是非これから大切にお使いいただきたいですねぇ。



オマケ 出ました!クロノグラフの顔。






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4/07/2014

Sakura 2014

桜ってのはホントにすぐ散っちゃいますねぇ。完全に散ってしまったワケではありませんけど、さすがにピークは過ぎてしまいました。パッと咲いてパッと散ってしまう。まぁ、そんなはかなさがイイとも言えますが、結局今年も店へ出てくる前に中目黒へ寄って目黒川沿いをプラプラしてチョロっと眺めただけで終わってしまいました。

昼間や夜はとんでもない人出で、まるで竹下通りのような状態だったみたいです。朝は年配の人が多かったですかねぇ。元気なおじさん、おばさん達がキャッキャ言いながら写真撮ったりしていました。ワタクシも結構上手に撮れたので、たまにはフツーのブログっぽいこんな写真をご覧下さい。








それから、この前の定休日に初めて東京スカイツリーへ行ったので、ついでにその時の写真もどうぞ。なんせデカイですよねぇ。浅草でひときわ大きなビューホテルのサイズ感が全然伝わってきません。すべてが小さく見えます。それにしてもスゴイ景色。まるで飛行機からの眺めのようです。ワタクシ、高いところがキライなもので、正直腰が抜けそうになるほど、ビビりました。。。






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4/01/2014

焼きロレックス大会

毎年恒例4月1日限定のイベント。今年は「焼きロレックス大会」を開催しました。たくさんの方々がお越し下さり、炭火で焼いた旬のロレックスを秘伝の特製タレにつけて召し上がっていただきました。

昨年は素麺と一緒に味わう「流しロレックス大会」を開催しましたが、今年はシンプルに「焼きロレックス」をお楽しみいただきました。

今回もこれまでと同様、早朝から大行列が出来ましたが、最後尾はなんと渋谷駅の新南口まで到達していたほどです。


なんといってもこの時期が旬のロレックス。素材そのものが持つ味を存分に楽しむにはやっぱり炭火で焼いて食べるのが一番ですねぇ。実際そんなお客様からの声も多く、今年はこのような形で開催することとなりました。店舗前に炭火をセットしたテーブルを設置しましたが、一部のこだわり派のお客様のために無煙ロースターもご用意させていただきました。


たっぷり脂がのった天然物のロレックスだけを今回はおよそ1万本ほどご提供致しました。やっぱりロレックスは養殖じゃダメですよね。なんと言おうと天然物に限ります。


ケースやブレスレットにそのままかぶりついてワイルドに食べるのも良いのですが、各パーツごとに味わうグルメな方も少なくありません。定番"Cal.1570"のローターは独特の歯ごたえ。さっと炙る程度で食べるも良し、しっかり火を通して食べるも良し。食通は皆病みつきの人気部位です。


ワタクシ的にはわさび醤油か、柚子胡椒で食べるのが好みです。それにしても、やっぱりGMTマスターのベゼルはジューシーでホント美味しいですよねぇ。赤い切り替え車も大人気でした。今回はあまりご用意出来ませんでしたが、ブラウンのフジツボ文字盤もたまりません。

そんな老若男女に大好評いただいた「焼きロレックス大会」でした。。。









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