12/29/2013

2013年の終わりに

2013年の営業も本日が最後になります。日が経つのがやたらと早く感じると毎回のようにブログで書いてしまいましたが、まさに「光陰矢のごとし」ですねぇ。毎年スピードが速くなっているような気がしますが、今年は音速並みに毎日が過ぎ去っていきました。

今年の最初の頃、2013年は一体どんな年になるのかと考えた時に正直相当ハードな一年になるだろうと思っていましたが、いざ過ぎ去ってしまうと当初想像していたほどしんどい年ではなかったように感じています。いわゆるアベノミクス効果があったのか、その辺りはよく分かりませんが、今年もどうにか無事に終えることが出来そうです。

ここ数年いつも感じていることなのですが、自分のやるべきことをすべてイメージ通りスムースに行うことが出来なくて常に「なんだかなぁ~」という気分です。新しく入手した時計のメンテナンス作業になかなか着手出来ず、いつまでも店頭に並べられないなんてこともしばしば。下手をすると半年も放置してしまい、酷いと手に入れたことすらうっすら忘れてしまうというワケの分からない状況に陥ってしまう有り様です。

今年は試験的に定休日の水曜日の他に月に1~2日ほど火曜日にも休みを設け、これまでより余裕を持たせた営業を試みました。結果的にお客さまにご迷惑をおかけしたこともあったかと思いますが、おかげで外で雑用をこなしたり、少しのんびり店で作業に集中したり出来ました。引き続き来年もそのパターンでいってみようと思います。少々
分かりづらいかも知れませんが、お休みの予定については必ず当店のサイト上でアナウンスしますので、よろしくお願い致します。

さて、2014年は消費税アップも待ち構えており、我が国はその他にも問題が山積みだったりしますが、当店は変わらず営業して参ります。これまで通り、当店らしいセレクトでセンスの良い古時計を取り扱うというスタンスにブレはありません。状態が良くて、もちろん雰囲気たっぷりで味のあるもの。しかも、なるべく身近な存在として気軽に楽しめるもの。そんなアンティーク、ヴィンテージの時計をご紹介していきたいと思います。

思えば、当店は営業を始めてから今年で丸20年が経ちました。こんなに続けることになるとはあまり考えていませんでしたが、とにかくこうして2013年を終えることが出来るのはご利用下さる方々のおかげなのだとつくづく感じます。まだまだ至らない点もありますが、これからもウチの店らしいスタイルでしっかり役割を果たしていきたいと思います。2014年も変わらずご愛顧下さいますようお願い致します。どちらさまもどうぞ良いお年をお迎え下さい!





What Are You Doing New Years Eve - Zooey Deschanel & Joseph Gordon-Levitt





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12/21/2013

Christmas is coming soon

もうすぐクリスマスですが、12月に入って最初のブログです。あっという間に12月も後半になってしまいました。ここのところ一気に寒さが本格的になってきましたねぇ。ヒマなようで、実はとてもとても忙しい、そんな毎日を送っています。もう一人自分がいれば・・・なんてしょーもないことすら考えてしまいます。

店頭での接客、事務的な雑務、修理業務、商品の撮影やらウェブサイトに情報をアップする際の更新作業等々、もはやひとりでこなせる仕事量ではないような気すらします。結果的にどれもが中途半端ではないでしょうか。この状況、もうちょっとどうにかしたいものです。

ネタにしたい話題は結構あるのですが、キーボードを打ち始めるとつい長文になってしまうパターンが多いせいか、気分が乗っている時じゃないと出来ないもので、どうにもこのページまでは気が回りません。ちょこちょこマメに面白いブログを更新しているなんて人は結構たくさんいますが、ホントにただただ尊敬してしまいます。。。

ところで、例年7月と12月には「感謝セール」と銘打ってセールを行ってきましたが、以前ここでも宣言したように今年は夏だけでなく、冬もセールは行いません。期待して下さっていた方もいらしたかも知れませんが、どうかご理解下さい。セールもなく、いつも通りただ営業しているだけで、特に何の面白味もありませんが、12月25日のクリスマスまでは店内でクリスマスソングを流しながら、ちょっとだけクリスマスムードを演出しつつ営業しています。

さて、ここで年末年始のお休みについてざっくりとご案内させていただきます。年内の営業は12月29日(日)までとなり、新年は1月6日(月)から営業をスタートする予定です。修理等に関するご相談は随時受け付けていますが、今お預かりしても今年中に作業に入ることは不可能と思われ、またお休みを頂戴するため、通常より日数もかかるようになりますので、あらかじめご了解下さい。

2013年の営業も残りわずかとなって参りました。ある意味、一年のうちで最も重要なクライマックスではないでしょうか。こういうタイミングで思いっきり風邪をひいたりすることがあるので、気を引き締めて乗り切りたいと思います!









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11/28/2013

臨時休業のお知らせ

ずいぶんと寒くなってきましたねぇ。昨日は浅草鷲神社の酉の市へ出かけました。今年の三の酉はちょうど定休日の水曜日だったので、いつもなら店を営業している早めの時間に仲間と集合して軽く飲み食いしてから行ってきました。

今年も結構な賑わいでしたが、ワタクシも商売繁盛を祈念してお約束の新しい熊手を購入してきました。しかし、ホントに一年あっという間ですねぇ。去年酉の市へ行ったことがちょっと前の出来事のように感じます。

さて、ここでちょっとしたお知らせです。当店のウェブサイトのトップページではすでにアナウンスしていますが、明日からしばらくの間お休みさせていただきます。
大変ご迷惑をおかけしますが、休業中は修理に関するご相談や修理品のお引き取り、その他もろもろいっさいの業務が行えません。

臨時休業している時に限って
めったに代官山まで来ないような方がたまたま来店されて、結果がっかりさせてしまう...なんてこともあったりしますが、どうかご理解下さいますようお願いします。どこかへ行くのかとか、何しに行くのかとか、野暮なことは訊かないで下さい。とにかく、そんなワケでしばらく留守にします。探さないで下さい。。。




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11/09/2013

Wish You Were Here

11月に入って、めっきり寒くなってきました。ついこの前まで結構な暑さでしたが、すっかり秋を通り越して冬って感じでしょうか。今日は思わず暖房をつけてしまいました。当店は日当たりが悪く、これといって寒さに強い作りにはなっていないので、これからの季節のことを考えると正直ちょっと気が滅入ってきます。年々寒さが堪えるようになっていて、ホントに困ります。

ところで、この写真の人物はご存じでしょうか?イギリスのロックバンド「ピンク・フロイド」のオリジナルメンバーでベーシストのロジャー・ウォーターズという人です。ピンク・フロイドといえば、いわゆるプログレッシヴ・ロックの代表的なグループのひとつだったりしますが、ワタクシ自身はそれほど好きなジャンルでもなく、昔からちゃんと聴きこんだこともなく、どちらかというとピンと来なくて、なんとなく苦手なイメージすらありました。

さて、写真のロジャー・ウォーターズさんの左手首に着けられた腕時計を見ていただきたいのですが、どう見てもブレスレットが長くて手首の太さにマッチしていないように見えませんか?時計を買った時にお店でブレスレットの長さ調整をしてもらえなかったのか、ユルめに着ける感じが好きなのか、はたまた急に痩せてしまったのか。その辺は分かりませんが、この状態で時計を着けるってことにワタクシはモーレツな違和感を感じてしまいました。

この写真は2005年に行われたチャリティイベントの「ライヴ8」での演奏中のひとコマだと思われます。当時、日本でも衛星放送でオンエアされたのですが、録画したものを観ていたら、とにかくこの人のブラブラと動く腕時計が気になって仕方ありませんでした。あんなもんが左手首にあったんじゃ、演奏に支障が出るような気さえしますが、ご本人は全然気にならなかったのでしょうかねぇ。

前述のようにそれまで特別好きでも何でもないバンドのひとつでしたが、その時のライヴの演奏の完成度があまりにも見事だったので、すっかり興味が湧いてきてしまい、その後は遡っていろいろ聴いたりするようになりました。今でも大ファンって感じでもありませんが、たまに当店の店内でもピンク・フロイドの曲が流れてくることもあります。

しかし、ブレスレットのこのユルユルの状態が気に入っていたのでしょうか。それとも、通販で買ったもんだから、まったく調節しないまんまでフル駒状態だったのでしょうか・・・いずれにしてもナゾです。ロジャーさん、今度ウチの店に持って来てくれたら、そのブレス調整タダでやりますよ!?



"LIVE 8"の時のピンク・フロイドの演奏がフルで観られるようなので、良かったらチェックしてみて下さい。ベースのロジャー・ウォーターズさんの左手首のブラブラしている腕時計にご注目を!




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10/31/2013

Walk on the Wild Side

早いもので、今日で10月も終わりです。ホントにいつも同じようなことばかり書いていますが、今月もあっという間でした。ヒマなようで、実は何かと忙しい毎日を過ごしていると時間の経過はただただ光の速さのようにすら感じます。

ところで、ちょっと前にウチの店のサイトにアップしたブローバの角型時計はご覧いただきましたでしょうか。いわゆる「角金」ってやつです。ケースはメッキだし、特別珍しいものではありませんが、あえて話題にしたいと思います。

一般的にはまったく有り難く思われないジャンルの時計ですが、あまり値段に反映されないっていうだけでこういうモデルも実際はこの世にひとつしかないモノホンのアンティークウォッチであることに変わりありません。ある意味では100万円、200万円する高額なモデルとまったく一緒なのです。特に角型の時計はケースがデリケートなので、汗や湿気、埃などの影響を受けやすく、状態の良好なものが極端に限られます。なので、オリジナル性が保たれたものは今や結構貴重だと言えます。

アメリカの製品はなんでも大雑把だとか、そもそも作りが悪いなど、良いイメージを持っていない人も多いかも知れません。料理は大味だとか、衣料品なんかも縫製が悪いとか、人はみんなテキトーだとか、そんな印象もなくはありません。実際ワタクシもちょっとそんな風に捉えています。しかしながら、時計製造についてはその辺がちょっと違います。

その昔、アメリカでは大陸のスケールの大きさゆえに鉄道の発展が国の発展にとっても大変重要でしたが、その影には米国生まれの時計メーカーの力も大きかったと言われています。ポケットウォッチの世界ではおなじみの鉄道時計。アメリカの時計産業の発展と鉄道の歴史は切っても切れないものだったワケです。大きな発展を遂げた鉄道と時計の世界。アメリカならではの歴史的背景があり、スイスとは異なる方法論で成長しました。

合理的に量産し、さらにメンテナンスしやすい作りになっている点だけでなく、見た目的にムーヴメントの仕上げもさほど凝っていないせいもあってか、今日の古時計の市場では評価に繋がっていないようですが、一方でとても工夫されている部分もあります。この画像のモデルをはじめ、古いブローバは石数を増やし、受石(蓋石)を設けることでオイルがより長く良い状態を保てるように考えられています。

これはアメリカの時計メーカーでは最も評価されているハミルトンでも見られないブローバならではの特徴で、本来であればそこはもっと注目されても良いのではないかと思います。前述のように角型ケースは外部からの様々な影響を受けやすく、オイルが劣化したりしやすいというマイナス面もありますが、それを補うために工夫されているワケです。15石程度のベーシックなものでも十分なのですが、他社との差別化を図るためにこのような仕様のムーヴメントを多く手がけていたのではないででしょうか。どちらかというと普及品かも知れませんが、そんなモデルでもこういった仕様にしていたところに当時のブローバの心意気を感じます。

のちにスイスはもちろん、日本製の時計でも石数の多さで高級品であることをアピールするようになったりしますが、手巻き式にもかかわらず、まったく意味のない歯車に何個もルビーを埋め込んだ
30石なんてモデルなんかも登場します。正直馬鹿げているとしか思えませんが、それもかつての流行だったと思えば、それはそれで面白いと思えるものの、やはり利益を生むことだけが優先されるようになった結果なのだという気がしてなりません。

いずれにしても、こういうブローバなんかはそれほど高額じゃありませんので、あまり気にせずガンガン使うのもアリなんじゃないか、などと考えたりもします。もちろん完全な非防水なので、直接水に濡らさないように注意すべきですが、あえてワイルドに使うのも悪くないかも知れませんねぇ。汗や湿気、強い衝撃に注意さえすれば、全然フツーに使えますから、こういうタイプの時計こそもっと気軽に使って欲しいものです。ふと、そんなことを思う10月最後の今日です。




そういえば、ルー・リードが亡くなったそうですねぇ。アメリカのロックミュージシャンの中では独特の存在でした。1980年代に日本のミュージシャンも出演するフェスが神宮球場で開催されて、その模様がテレビで放送されましたが、当時その映像を観たワタクシにはこの人の良さはまったく理解出来ませんでした。"The Velvet Underground"での活躍も忘れてはいけませんが、やっぱりこの曲でしょうか。「ワイルド・サイドを歩け」っていう邦題もイカしてます。囁くような歌声、詩の世界観。ヒップホップなんかでサンプリングされたりしているのも頷ける不思議なグルーヴ感のある曲です。



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10/26/2013

My Favorite Burger

早いものでもう10月も終わりに近づいています。いつまでも夏のような天候でしたが、さすがにだいぶ涼しくなってきました。それにしても今年は台風に翻弄されていますねぇ。ふたつも台風が日本に近づいているとのことでかなり警戒モードでしたが、本州直撃は回避されたものの、今日は結構な寒さですし、雨も激しく降っています。早くスカッと秋晴れになってもらって爽やかな空気を感じたいものです。。。

書きたいことは山ほどあるので、ブログの更新ももうちょっとマメにやろうやろうとは思いつつ、いつも通りついつい放置してしまいがちですが、たまにはここで代官山にあるナイスなお店を紹介させていただこうかと思います。代官山というところはとても珍しい形で発展してきた町でして、住宅の中にこじんまりした店舗が点在しています。東横線で渋谷からひと駅ですが、渋谷から歩いてもたいした距離ではありませんし、恵比寿や中目黒といった周辺の駅からも徒歩で来られるような立地です。ウチの店へ訪ねて来るお客様にうかがうと来る時は代官山からやって来て、帰りは恵比寿や渋谷まで歩くなんて方が多いようで、結構みなさんそれぞれのお気に入りコースがあるみたいです。

旧山手通りの方に古くからあるヒルサイドテラス、代官山アドレスやラフェンテをはじめ、蔦屋のT-SITEなど、大型の商業施設もありますが、当店のような小さな店舗があちこちに点在しているところが特徴です。バラバラなので、効率よくお店を見ることが出来ないかも知れませんが、その代わりブラブラ散歩がてら歩いている途中で面白いお店を発見したり・・・なんてことも多いですし、実際個性的なお店がたくさんあります。

そこそこ長いこと代官山で商売してきているので、ナンダカンダで近隣のお店の方々との交流も増え、たくさんの人と知り合いました。そんな中、親しくなった人がやっているお店のひとつが代官山の駅のすぐそばにあるハンバーガーのお店"SASA"です。この写真に写っているバーガー、どうですか?正直、今この写真を見ているだけでヨダレが出てきます。ベジタリアンの方には申し訳ありませんが、そりゃもう激ウマです。

ホントは週イチくらいのペースで食べたいくらいですが、美味いものほど高カロリーなもんで、普段はあまり食べに行きませんけど、ちょっと前ムショーに食べたくなり、久々に食べてきました。やっぱりおいしかった!マクドナルドなんかも決して悪くありませんが、こういったこだわりのハンバーガーもたまりませんねぇ。アボカドバーガーがお気に入りですが、あえて基本のチーズバーガーをチョイス。やっぱりバーガーとコーラの組み合わせは最強だってことを再認識しました。。。

当店にお越し下さる方々はウチの店を覗いたら、そのまますぐ帰ってしまう方も少なくないかと思います。修理のご依頼だったり、修理品の引き取りにいらっしゃるなんて方々も用事が済んだら、そのまま駅へ直行なんてことも多いと思いますが、たまには周辺のお店にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?代官山に来た時にガッツリ食べたいなんて時にはナイスなハンバーガーショップ"SASA"おススメです。是非どうぞ!




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10/06/2013

Sweet Watch Illinois

あっという間に9月も終わり、10月になってしまいました。半沢直樹もあまちゃんも終わってしまいましたが、どちらもドハマりしていたワタクシはすっかりさびしい毎日を過ごしています。さて、今年もあと3か月。毎年のことですが、時間の経過の速さについていけません。ここ数年やたらと風邪をひくようになってしまい、しょっちゅう具合が悪くなっていますが、正直そんな自分の免疫力の低下に辟易しています。どっちつかずの気候が続くこの時期は注意しないとすぐやらかすことになりそうなので、気を引き締めたいと思います。

ところで、前回ここでネタにした「マッピン&ウェッブ」の時計を店頭でご覧になる方が何人かいらしたのですが、ふと「これと似たような雰囲気の角型のイリノイがあったような。。。」と思い出しました。そこで、当店のバックヤードにある巨大金庫の中を一日がかりで捜索してみるとやっぱり見つかりました。それがこのレクタングル。大体1920年代後半のものです。

この"ILLINOIS"という時計メーカー。全然聞き覚えがないなんて方もいるかも知れませんが、由緒あるアメリカのメーカーでして、鉄道時計の世界では超メジャーな名品も多数あるので、懐中時計がお好きな方々にとってはお馴染みだったりします。そんなこの「イリノイ」というブランドですが、腕時計の数はそれほど多くありません。というのも腕時計がポピュラーになってきて、ある意味で全盛期を迎える1940年代にはとっくに消滅してしまっています。

いわば星くず系時計メーカーなのですが、ワタクシの記憶が正しければ、あのハミルトンに吸収され、確か1933年にはブランド名も完全になくなってしまったはずです。ハミルトンがのちにベンチュラなどに搭載されることになる「エレクトリック500」といった革新的なムーヴメントの開発まで行うようになり、米国で最大の時計ブランドとしての地位を確立した背景にはイリノイと合併したことで高い技術力を得ることが出来たという経緯がそもそも大きく関係しているなんてことも言われたりします。まぁ、その辺りの詳しい部分は実際にはよく分かりませんけど、とっくの昔になくなっているなんていうブランドほど魅力があるような気がします。いずれにしても実にロマンチックじゃないでしょうか。ちなみに前出の「星くず系時計メーカー」とはすでに存在していないメーカーを夜空に輝く名もない無数の星に例え、ワタクシが勝手にそう命名しました。


この写真のイリノイはホワイトゴールド張りのケースにラウンド型の手巻きムーヴメントを搭載したモノでして、外観上の最大の特徴は通常6時の位置にレイアウトされるスモールセコンドが9時の位置にあることでしょうか。これはポケットウォッチの時代からの名残だったりします。別に機能上どうってことはありませんが、デザイン的に他ではあまり見ない仕様なので、ちょっと魅力的じゃないでしょうか。内部に目を向けると結構きれいな仕上げが施されていて、見た目もなかなかのもんです。このムーヴメントはブリッジ全体がストライプ仕上げになっているので、ちょっとスイス製っぽい雰囲気ではありますが、どことなく趣が異なります。他にも驚くほど複雑な模様が描かれているムーヴメントもあって、イリノイの時計は中身もユニークなのです。

もうずいぶんと前になりますが、当店ではこのイリノイを積極的に取り扱っていた時期がありました。とても興味深い時計なのですが、知名度、人気はあまりありません。現存数が少ないことや大変個性的なところに注目して、一時期は結構な数を収集していました。ところが、結局のところ世間的に人気がありませんので、それほど売れませんでした。でも、入手しづらいし、まともなコンディションのモノはどんどんなくなっていきますから、
販売するのはもったいないと思うようになり、それに「どうせ売れないだろうし。。。」とその後はそれらの一部を保存することにしました。そして、そのひとつがこの角型だったりするワケです。

一般的な評価からはちょっと外れるけど、魅力的なイイ感じの古時計を紹介したいとは思いつつ、誰にも分かってもらえないようなモノばかり並べていても商売になりません。元々売れ線の時計ばかり扱う店ではありませんが、適度に人気あるモデルも扱いつつ、ちょっとマイナーでもシブい良品も並んでいる。そんなバランスを取りつつ、当店なりの絶妙なサジ加減でイイ雰囲気の時計を集めるように心がけているつもりです。とはいえ、なかなか難しいもんですねぇ。多少でもニーズがあるようなら、またイリノイの時計を仕入れてみようかなんて思ったりする今日この頃ですが、なんせ結構古いモノなので、オリジナル性はあまり期待出来ないかも知れませんねぇ。今後はちょっと意識してみるかも知れません。。。





イリノイといえば、もちろんアメリカの州のひとつですよねぇ。そして、イリノイ州といえば、最大の都市シカゴ。以前はシカゴへも仕入れの旅で行ったりしたものです。最後にシカゴにちなんだ曲をおひとついかがでしょうか。伝説のミュージシャン、ロバート・ジョンソンがオリジナル。映画「ブルースブラザーズ」の後半のコンサートのシーンから"Sweet Home Chicago"をどうぞ。ミュージカル的手法で音楽と笑いが完璧に融合した名作だと思います。ダン・エイクロイド扮するエルウッドの動きがたまりませんねぇ。「ゴールデン洋画劇場」でせんだみつおと小野ヤスシの吹き替え版を観たのが最初ですが、いまだにワタクシ的オールタイムベストムービーのひとつです。。。




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9/21/2013

Old Old Rectangular Watch

9月も後半に差しかかり、最近ずいぶん涼しくなってきましたねぇ。日中は日差しもキツく、結構な暑さですが、日が暮れると爽やかな風が吹くようになってきました。おかげで最寄駅から自宅までの道のりもちょっとだけ気分良く歩けるようになりました。まさに秋の足音が聞こえてきそうな今日この頃です。

少し前に当店のウェブサイトに掲載したこちらの時計。"Mappin & Webb"が手がけた角型時計で、ケースはヒンジ式の925シルバー。実にクラシックな佇まいです。この「マッピン&ウェッブ」は食器や銀製品、宝飾品なんかを扱うブランドで、英国王室御用達として知られていています。西洋アンティークの世界では「基本中の基本」的な存在ではないかと思いますが、古くから腕時計の取り扱いも積極的に行ってたようで、一部このようなオリジナルのショップウォッチが存在しています。

1920年代のものですが、この角形時計はわりと特徴のある形をしていて、当時のアメリカの時計メーカーでも似た雰囲気のものを見かけるデザインです。アメリカものだとこのような銀色のケースでも大抵ホワイトゴールド張りだったりして、いわゆるシルバー製はあまり見かけません。文字盤に数字がプリントされるデザインは共通した特徴ですが、アメリカのブランドのものだと数字はもっと太くて存在感のある書体が用いられることが多く、やはりヨーロッパ的な繊細なフィーリングを感じます。

ホールマークから推測すると1926年製のようです。文字盤は経年変化でそれなりにダメージが出ていますが、今から90年近くも前のものだということを考えると十分なコンディションだと思います。よく言われるように100年経たないと正式にはアンティークとは呼べませんが、これなら「どアンティーク」って雰囲気ではないでしょうか。

元々繊細で弱い構造のレクタンギュラーケースですが、ムーヴメントはこれといってダメージを受けておらず、パキっとしていて、もちろん調子も良好。革ベルトはお世辞にもキレイとは言い難いものがついていますが、なんとなく昔から残っていたものがそのままついている可能性を感じたもので、あえて交換せずに入手したままの状態で店頭に並べています。バネ棒で取り付けるタイプではありませんし、現状のものは短くカットしてあるようなので、そのまま使える方は限られるかも知れません。ご希望に応じてカスタムメイドのストラップを制作しても良いのではないかと思っています。

それにしても、この右側の写真のようなサーカスの悪徳団長みたいな恰好をした人たちが着けていたんじゃないか・・・なんて想像を膨らませたりするととても不思議な気分になってきます。店頭でお客さまと話す時なんかにも
よく言うことですが、こんな風に古い時計がまあまあしっかりした状態で残っていて、しかも現在でもまだまだ使えるってことは冗談でもなんでもなく、ホントに奇跡みたいなものなんです。製造された年代が古ければ古いほど、当然その奇跡感は増しますから、あらためて考えてみるとロマンを感じずにはいられません。そんな今日この頃です。。。




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9/09/2013

漆黒の城

9月になって日が暮れると少しだけ涼しい風を感じるようになりましたが、昼間はやっぱりまだまだ暑い日々が続いています。そういえば、2020年のオリンピック開催地が東京に決まりましたねぇ。正直ワタクシは東京でのオリンピック開催についてはどちらかといえば、反対派寄りでしたが、正式にやると決まれば話は別です。7年後のお祭りを楽しみたいと思います。その頃自分や世の中がどんな風になっているのかを考えるとちょっとゾッとしますが。。。

ところで、商品の画像の加工をするためにPCの中の画像ファイルをチェックしていたら、この前の夏休み中に松本城へ行った際に撮ったものについつい見入ってしまいました。普段はなかなか時間がないので、どこへも行けないのですが、最近年齢とともに神社仏閣や城なんかへの興味が年々増していまして、この前の休み中に家族で長野へ行った時、ついでに松本城へ行ってきたってワケです。

時計とか、お店のことはなんにも関係ありませんが、その時の写真をちょっとだけ載せたいと思います。お城そのものも興味深かったんですが、展示されていた火縄銃なんかも意外にも面白かったので、ちょっとだけネタにさせてもらいます。




漆黒の城「松本城」の立派な佇まい。
ここから鉄砲隊が火縄銃で攻撃したのでしょうか。。。
ゼンマイ的な部品が組み込まれた火縄銃の構造。
このなんともいえない質感に目を奪われました。
ヤットコに似ていますが、弾丸を作るのに使っていた道具のようです。
忍者の道具のような短刀が一緒になったハイブリッド仕様。
十手型の銃。必殺仕事人フィーリングです。


どうですか?このちょっと変わった火縄銃の数々も戦国時代なんかのモノでしょうから、これってなんというか...これこそまさにアンティークですよねぇ。長い年月を経てきたものにしか出せないオーラがビシビシ感じられます。そういえば、現在修復作業が進んでいる姫路城にも興味津々。いずれ行ってみたいもんです。。。




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8/31/2013

夏の終わり

気づけば今日で8月も終わりです。明日からもう9月ですか。お盆が明けてからというもの、どうにも体調が悪く、今ひとつ仕事に集中出来ずに少々ダラダラと過ごしてしまいました。ちょうどお休みをいただく直前に今まで味わったことのないような肩から首にかけての激しい痛みを体験しまして、初めて整形外科の世話になってしまいました。夏休みの間にノンビリ過ごしたせいか、営業を再開する頃にはずいぶんと調子が良くなったのですが、今度は風邪をひいてしまい、ずっと気分が下がりっぱなしでした。

言い訳がましくてみっともありませんが、そんなワケでブログの更新はおろか、店のサイトへ商品をアップする作業なんかもすっかり滞ってしまいました。さすがにだいぶ調子が戻ってきたので、いつも通りのペースを取り戻すべくガンバリマス。。。




キャロルの「夏の終わり」をどうぞ。せつないメロディと若々しい永ちゃんの歌声。そして、「ウェイ!」という謎のかけ声がたまりません。過ぎゆく夏を惜しむにはぴったりの一曲です。





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8/09/2013

夏季休業について

暑いですねぇ。しばらくゲリラ豪雨もなくて穏やかですが、なんせホントに暑い。ここ数日はハンパない寝苦しさです。なんというか、ちゃんと寝た気がしません。

さて、夏休みの予定についてお知らせ致します。当店のウェブサイトの方ではすでにアナウンスしていますが、明日8月10日(土曜日)から16日(金曜日)までお休みさせていただきます。休業中は店頭でのいっさいの業務だけでなく、お電話やメールでのお問い合わせ等にもお応え出来ません。
8月17日(土)から通常通り営業再開する予定です。何かとご迷惑をおかけしますが、どうぞ宜しくお願い致します。


休みの間はちょっとだけ都心を離れ、いつも通りプールに行ったり、温泉へ行ったりしてのんびりダラダラと過ごす予定です。この写真のような南の島へ行けたら良いのですが。。。どちらさまもステキなお休みをお過ごし下さい!




ちょっとベタですが、やっぱりビーチボーイズですかねぇ。超名盤「ペットサウンズ」からウキウキしてくる一曲"Wouldn't It Be Nice"をどうぞ。




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8/08/2013

Woman

毎週水曜日に日本テレビでオンエア中のドラマ"Woman"の撮影に当店が協力させてもらっています。小林薫さんが劇中で着用しているとの情報が入っています。「あまちゃん」、「半沢直樹」に次いで話題になっているテレビドラマじゃないでしょうか。

なんと言っても主役の満島ひかりちゃんの演技がスゴイって評判ですよねぇ。始まってすぐチェックしたものの、あまりの重いストーリーに思わず引いてしまい、それ以降観ていませんでしたが、昨日の放送は何週かぶりに観てみました。まるで不幸の連鎖のような話の展開ですが、グイグイ引き込まれてしまいました。ずっと注意して観ていたんですが、小林薫さんの登場する場面で腕時計を着けているような感じはありませんでした。ところが、番組終わりにはウチの店のクレジットが出てきたので、やっぱりどこかで使われていたのでしょうか。その辺のところは正直謎ですが。。。

そうそう、小林薫さんといえば、ワタクシ的にはやっぱり「ふぞろいの林檎たち」でしょうか。中井貴一扮する主人公、仲手川良雄のお兄さんの耕一役が未だにめちゃくちゃ印象強いのですが、Part3で同じ役を全然違う俳優さんがやっていたのにはその当時心底ガッカリさせられました。脇を固める重要な役だっただけにものすごく残念で、そのことがまるでトラウマのように忘れられません。。。

まぁ、とにかくこのドラマでもいい味出しているのは言わずもがなです。そんなワケで今からでもドラマ"Woman"是非チェックなさってみて下さい。






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8/06/2013

VINTAGE LIFE

しばらく少し涼しげな毎日が続いていましたが、いい加減「真夏!」って感じになってきましたねぇ。毎晩なかなかの寝苦しさです。夜が明けてくるとセミが元気よく騒ぎ出すので、ホントにたまりません。おかげで最近毎日ちょっと寝不足気味です。。。

ところで、"VINTAGE LIFE"という雑誌はご存じでしょうか?6月29日発売なので、もう結構経っていますし、今さらといった感じもしますが、その中で当店が取り上げられていますので、そのことについて少々。。。

以前は時計の専門誌に取材してもらうような機会もそこそこありましたが、この何年もそんなことはすっかりなくなってしまいました。ちょっとさびしい状況が続いていましたが、久々にとても良い形で紹介していただけました。

当店のウェブサイト上でもお伝えしていますが、この本の中でもウチの店の姿勢というか、哲学(ちょっと大げさですかねぇ)のようなものが表現されているんじゃないかと感じています。いずれにしましてもワタクシの頭の中にあることが反映された記事をイイ感じで書いてもらえたと思います。有り難い限りですねぇ。

時計だけではありませんが、"VINTAGE"という括りで様々なジャンルのモノが紹介されています。バイク、自動車、カメラ、自転車、オーディオなど。。。海外で取材した情報が多く、スーパーカー世代のワタクシにはなにかとシビれる写真も多く掲載されており、今まで見た事ないようなクルマなんかがたくさん載っていて、見応え十分な一冊です。やっぱり、ランボルギーニ・ミウラはたまりません。

そうそう、この本にはワタクシ自身の写真も載っています。久々にアホ面をさらしてしまいました。ちょうど自分の中でヨコワケが流行っていた時だったので、七三スタイルで写っています。そんなワケで今本屋さんへ行くと並んでいると思いますので、是非チェックよろしくお願いします。




最後にクラッシュの"Rock the Casbah"をどうぞ。最近はどうか知りませんが、この曲かつてはバーやクラブなんかでは間違いなくテッパンでした。このPVが砂漠で撮影されているせいもあってやたらと暑そうなので、ワタクシ的に夏のイメージがする曲のひとつなんです。パンクバンドらしからぬ音楽性の深さが感じられるグルーヴィーな一曲。いつだってこのイントロをちょっと聴いただけで即テンションが上がります。。。





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8/01/2013

いいものもある。わるいものもある。

今日から8月。7月中に1~2回はブログも更新しようと思っていましたが、いつも通り放置プレイ状態です。ちょこちょこチェックしてくれている方もいらっしゃるようなのに毎度毎度この有り様です。とにかく、久々に思い立って更新デス!

いきなりですが、やっぱり昔のロンジンってイイすねぇ。何がイイって簡単には説明しづらいんですが、なんというかオーラみたいなものがビシビシ伝わってきます。

やっぱり、1930~1940年代頃のものがたまりません。ちょっと前にウチの店のサイトに情報をアップしたばかりの手巻きモデルの画像がこちら。これなんかも状態だって全然悪くないし、実に魅力的です。

クロノグラフばかりやたらとヒくほど評価が高くて、一方でこういうシンプルなモデルは価格的にはそんなに高額でもないワケで、なんというか正直我々にもよく分からない状況です。ステップドベゼルの大ぶりなケースだったりするとこれまた極端な価格になったりするのにわりとポピュラーなデザインだったりすると入手しやすいワケです。サイズがデカければ、高額になる。デカきゃイイってことなのでしょうか?そんなはずないですよねぇ。今さらですが、古い時計の価値って何なのでしょうか?あらためて最近よく分からなくなってきています。

誰が何と言おうとこの写真のようなムーヴメントを積んだフツーの手巻きのロンジンはイイですよ。モノとしての完成度や本質的な良さを持っているのにもかかわらず、まだまだ手に入れやすいモノが多い。時計の価値を決めるのはいろいろな要素がありますが、サイズだとかデザインだけで値打ちが決まってしまうのはどうにも味気ないような気もします。まぁ、古時計の世界もある種のトレンドのようなものもありますが、ナンダカンダ言ってもウチの店なりに魅力を感じる時計をご紹介していくだけです。。。

さてさてなんというか、ここのところゲリラ豪雨も多かったですし、暑いのか、涼しいのか、どっちなんだよ!って感じのちょっとヘンな天候が続いているような状況でしたが、やっぱり暑い。完全に夏ですねぇ。今月はお休みを頂戴する予定もありますので、それまで気を引き締めて行こうかと思います。休業予定についてはあらためてご案内します。何卒よろしくデス!








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7/08/2013

Made A Decision

またまた久しぶりのエントリーです。銀座松屋の催事が終わってからあっという間に6月は過ぎ去り、気付けばもう7月。おまけに梅雨も明けてしまいました。ついこの前「寒い~!」なんて言っていたのにここ数日猛暑が続き、日中はおろか、夜も暑くてたまらないような状況になっています。

当店はいつも通り、忙しいんだかヒマなんだか分からないように日々を送っています。決して毎日遊んでいるワケではありませんが、ホントにあっという間に過ぎていきます。この数週間、閉店後にはやたらと飲み会が続いたので、いつもより慌ただしい感じもありましたが、ふと気付いたら今年も半年過ぎている。まぁ、これもいつも通りです。

そんな中、いつもとは違う7月を送ろうとしています。当店では毎年この時期に感謝セールを行ってきました。大体2週間くらいの期間を決め、その間にご購入いただく場合にはどの商品も通常よりお安くご提供するといった感じです。それ以外は特別な企画もなく、地味なセールではありましたが、お店を始めた当初から行ってきていたことと日頃ご利用下さるお客様への感謝の気持ちを表すつもりで続けてきました。

ですが、今年はそれをいったん止めることにしました。実はここ数年セールを行うことに疑問を感じていました。ブランドや価格は関係なく、どの古時計もみんな貴重な一点モノです。大量生産で流行のある洋服や消費期限のある食料品を販売しているワケではありません。それなりに苦労して集めていますし、メンテナンスして手をかけて、保証もお付けして販売します。同じようなものは二度と手に入らない場合だって少なくありませんし、何より良品は近年ますます入手しづらい状況になってきています。

そういったことを考えるとどの時計もなるべく適正だと思う価格でじっくり販売していきたいという思いが強くなりました。これまで続けてきた恒例の感謝セールを止めるのは気が咎めるところもあります。しかしながら、もう決断しました。少なくとも今年は夏も冬もセールは行いません。

基本わざわざ海外へ行って集めたりしていますので、ここ数カ月で円安が進んだことも影響しています。いずれにしても貴重な年代物であることを考えて前述のような決断に至りましたが、これが正解なのか、不正解なのか自分でも正直分かりません。いずれにしましても当店の20年目の決断を尊重していただけると幸いです。

楽しみにしてくれていた方もいらっしゃるかも知れませんが、何卒ご理解下さいますようお願いします。今後は何か別の形で当店なりの姿勢を示すなり、セールとは異なる方法での感謝の気持ちを示せたらと思います。




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6/14/2013

終了

松屋銀座の催事「2013世界のアンティークウォッチ市」は6月11日火曜日で終了しました。体調を崩すとか、そういったトラブルもなく、無事最終日を終えることが出来ました。毎度のことですけど、気づけば最終日。長いようで短い一週間でした。期間中会場にお越し下さった方々、どうも有り難うございました。

催事そのものは大変盛況でしたが、当店的には「・・・・・」ってな気分です。いずれにしても、今日からいつも通り代官山の店での営業を再開しています。今日は店頭での接客をはじめ、荷物の発送、再修理の時計の調整と催事中に松屋の売場で止まってしまうことが発覚した時計の点検なんかをしつつ、過ごしました。

それにしても、モタモタしていられませんなぁ。一週間店を休んでいた分を取り返すべく気を引き締めていきたいと思います!




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6/04/2013

イベント出展情報

さて、当店のウェブサイト上ではすでにご案内していますが、明日6月5日(水)から松屋銀座で開催される「2013世界のアンティークウォッチ市」に出展します。毎年恒例のこのイベントですが、以前から当店も毎回参加させてもらっています。例年だと大体9月頃だったのですが、どういう理由かは分かりませんが、今年は6月の開催となりました。

年代物中心の品揃えのお店から比較的新しい年式のものまで取り扱うお店まで様々なタイプのお店が出展します。かつてはあちこちの百貨店などでちょこちょこ開催されていたこういったタイプの催事も今ではほとんどが姿を消してしまい、この銀座の松屋のみとなりました。20年以上前から続く、いわば歴史のある名物催事ですし、出展数も最大規模となりますので、それなりに見応え十分かと思います。今回は初の試みとなるオークション企画も予定されています。期間中は是非会場までお越しいただくようお待ち申し上げます。

これまでと同様、催事の開催中は代官山の店舗での営業は丸々1週間お休みさせていただきます。通常通り営業を再開するのは6月13日(木)となります。期間中に頂戴したEメールのお問い合わせ等はご返事が遅れる場合がございます。あらかじめご了解下さい。詳細は以下の通りです。松屋のオフィシャルサイトでも情報がアップされていますので、是非チェックしてみて下さい。銀座でお会いしましょう!





2013世界のアンティークウォッチ市

~アンティーク・ヴィンテージから現行品まで揃えた時計の祭典~


2013/6/5(Wed) ~ 2013/6/11(Tue)

松屋銀座8階イベントスクエア

営業時間 午前10時 ~ 午後8時

*初日は11時開場、最終日は午後5時30分にて閉場。


お問い合わせ・・・松屋銀座 TEL:03-3567-1211(代表)

〒104-8130 東京都中央区銀座3-6-1

2013世界のアンティークウォッチ市特設サイト
http://www.matsuya.com/m_ginza/event/details/20130605_watch.html





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6/03/2013

代官山 蚤の市

前回ここで告知したイベント「代官山 蚤の市」が開催されました。当店が出店した先週の木曜日、その日は天気予報で雨のマークも出ていたので、中止になるかと思われましたが、結局開催されることになりました。なかなか雰囲気たっぷりのイベントで2日間ともそれほど良い天候ではありませんでしたが、かなりの来場者で結構盛り上がっていました。

商品を並べるディスプレイ用のケースはちょうど良いものを持っていたので、それを使うことにしましたが、載せる台というか、テーブルのようなものがありません。よく会議室なんかで使われるような折りたたみのものがあれば一番良いのですが、そんなものは持っていませんし、わざわざ買うワケにもいきません。めったに使わない上、保管しておく場所もありませんからねぇ。急遽近所の頼れる仲間に軽いノリで相談してみたところ、ちょうど良いキャスターつきのテーブルがあることが判明し、貸していただくようお願いしてそれを使わせてもらいました。ウチの店は会場の蔦谷書店のT-SITEから歩いて5分もかからない場所なので、台車を押しつつ2回ほど往復するだけで搬入完了。おかげでやはり楽でした。

雨が降ってしまったり、天候が良かったとしても大事な商品が直射日光にさらされるのはちょっとマズイなぁと思い、大きなパラソルだけは今回のイベント出店のため、急遽準備しました。いやぁ、こんな時にも便利ですねぇ、アマゾンは。注文したらすぐ届きました。まぁ、そんなワケで快適に参加することが出来ました。

周りに出店しているお店の方々とお話してみたりすると結構知っている近場のお店の方も多くて、中目黒の古着屋さんだとか、以前から通勤でよく前を通っていて気になっていたお店だったりなんて感じでした。

いざスタートし始めると案の定雨が降り出してしまい、「なんかイヤだなァ~」と思っていましたけど、不幸中の幸いで激しく降るようなこともなく、おかげで助かりました。結局、途中で中止になるようなこともなく、予定通り18時に閉場となりました。まぁ、ウチの商品の古時計は一本も売れませんでしたが、正直最初から売れるとは思っていませんでしたし、どちらかと言えば宣伝のつもりで出店したので、ウチの店のショップカードを持って行ってくれたらそれでもうオッケーって気分です。店の場所も表通りに面していませんし、路地裏にポツ~ンとある感じなので、普段当店のことを知る機会のないようなお客さまに知ってもらえるだけで十分じゃないかって思います。


お昼には出店していた当店の近くのカフェ"eau cafe"が来ていて、こんなランチを持ってきてくれまして、食べながら口をモグモグさせつつ接客するというユルさの中、お客さんはもちろん、他の出店者はワインなんかも飲みながら時間が過ぎていきました。いずれにしてもイイ気分転換が出来たといいますか、結構楽しませてもらいました。


隣に出店していたインテリアのお店に並んでいた木製のクロックがなかなかイイ雰囲気で、どうも調子は良くないとのこと。値段を訊ねてみると普通ならちょっとあり得ないような超激安で譲ってもらい、ちょっとした思い出になりました。売り物として並べることにはならないと思いますが、早速店頭に飾っています。そんなこのイベント「代官山 蚤の市」は第1回目の開催でしたが、今後も年に2回のペースで予定しているそうです。次もまた出店させてもらえるかどうか分かりませんけど、都合がつけばまた出てみたいなぁなんて思っています。継続していけばこれから代官山の重要なイベントのひとつになりそうで楽しみですねぇ。

そんなワケでイベントへの参加のための準備等もあり、まともに通常営業が出来ない日々がここのところ何日か続きましたが、このタイミングで今度は松屋銀座の催事が迫っています。やろうと思っていたことが全然出来ていない上にやらなきゃならないことが山ほどあるくせに「何をこんな長文のブログを書いているんだ?!」と自分自身に問う今日この頃です。。。





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5/28/2013

イベント出展情報

ここでの告知が遅くなってしまいましたが、当店のウェブサイト上ですでにアナウンスしている通り、明日5月29日(水)と30日(木)の二日間、代官山蔦谷書店T-SITEで開催される「代官山 蚤の市」というイベントに出店することになりました。もうちょっと前にここでお知らせしたかったのですが、なかなか手が回りませんでした。とはいえ、正式に参加することが決まったのも実はこの前の土曜日か日曜日のことでした。

フランスの蚤の市をイメージしたイベントだそうで、今回が初の開催になります。アンティーク雑貨や古着なんかを扱うショップがたくさん出店するとのこと。なかなか雰囲気たっぷりの催しになりそうですねぇ。

基本的に「フランスしばり」のイベントなので、最初は「大体リップ以外にフランスの腕時計なんてほとんどないし、ウチの店が参加するのはちょっと違うかもなぁ」なんて思い、断る方向で考えていたのですが、是非にと参加を勧めて下さったこともあり、当店もエントリーさせていただくことになりました。二日間の開催ですが、そのうち当店が出店するのは二日目の5月30日(木)のみとなります。

いつものパターンで店舗の方は終日臨時休業させていただきますが、出店する場合もわずか一日だけになることと、なにより店舗のある代官山の会場なので、搬入や搬出も楽チンなこともあり、出店を決めました。代官山という町で商売を続ける中であちこち色々な集まりに顔を出したりすることでそれなりにちょっとは顔が広くなったりしたところもあり、そんな縁もあって今回の話も決まりました。

とにかく、ちょっと気分を変えて屋外でのユニークなイベントに参加することで新鮮な気分を楽しませてもらおうかと思います。前述の通り、通常営業はお休みさせていただくことになりますが、お電話でのお問い合わせについてはワタクシの携帯電話へ転送させるようにして対応致します。何かとご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解下さいますようお願いします。

詳しくは → こちら http://tsite.jp/daikanyama/event/001854.html

DAIKANYAMA T-SITEのウェブサイトでも情報がアップされていますが、出店者一覧というところを見る限り、当店の名前は載っていませんねぇ。やはり、ギリギリになって参加が決まったからでしょうねぇ。

そういえば、この「代官山 蚤の市」というイベント、会場がT-SITEの駐車場なんです。蚤の市なんですから、屋外でやるのは当然といえば当然ですが、基本的に雨天中止だそうです。明日29日(水)の予報はくもり。明後日30日(木)の予報をチェックすると雨マークも出ているので、開催そのものが怪しいところもありますが、なんとか無事開催されることを祈るばかりです。

正直当日の天気が少々心配ですが、ご興味のある方は是非会場までお出かけ下さい。さて、今日はこれからてるてる坊主作りでも作りますか!



代官山 蚤の市 Marché aux Puces de DAIKANYAMA

開催日 
5月29日(水曜日)・30日(木曜日) 

開催時間 
10:00 ~ 18:00

会場 
蔦谷書店 代官山T-SITE専用駐車場 

アクセス 
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町17-5 
*東急東横線「代官山」下車 徒歩5分 

主催 
代官山 蚤の市 事務局 

共催 
eNe 
代官山 T-SITE 
代官山 蔦屋書店 

お問い合わせ 
代官山 蚤の市 事務局 
TEL:03-3770-1888 / FAX:03-3770-1990 









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5/19/2013

John Mayer's Watch

すっかりご無沙汰のこのブログ。前回買い付けのため、臨時休業することを案内した時以来のエントリーになります。ご存じの方も多いとは思いますが、もうここ2年くらいは主にfacebookページで情報発信しておりまして、だいぶ前からtwitterと連携させて活用しています。新入荷商品を掲載した時の更新情報はもちろん、お店に関する小ネタやリアルタイムで修理関連の画像をアップしたりなど、結構まめに投稿しています。ブログよりも是非こちらをチェックしてみて下さい。おかげでこちらの方はほとんど放置プレイですが、ふと思い立ったので、更新してみます。

さて、数日前にそのfacebookで気になる写真がタイムライン上に上がっているのを見つけました。それがこちらの画像。なにやら、ローリング・ストーンズのライヴでジョン・メイヤーというミュージシャンが共演したらしく、ギタリストのキース・リチャーズとバックステージで談笑している様子がアップされていました。

そこそこロック好きなワタクシ。いや、それ以前に時計屋のハシクレです。決して見逃しませんでした。向かって右に立っているジョン・メイヤーの手首に巻かれている腕時計は泣く子も黙るロレックス・デイトナ!しかも、オートマチックの新しいモデルではありません。どうやら文字盤はポール・ニューマンではないでしょうか。エキゾチックダイアルなどと呼ばれることもありますが、我々業界人が「ル―ポーのマンニュー」と呼んでいる例のヤツです。さすがロックスター!って感じではないでしょうか。

このジョン・メイヤーという人物。ご存じではない方もいらっしゃるかも知れませんが、そっちの世界じゃかなり名の通ったシンガーソングライターでギタリストという方でして、数年前には雑誌"Rolling Stone"の企画で「現代の3大ギタリスト」に選ばれたりもしていますし、私生活では美しいハリウッド女優達にモテモテという相当な色男だったります。最近はケイティ・ペリーといい仲だとか。まぁ、とにかくデイトナの10本や20本くらい持っていても不思議ではありません。


キースと一緒に写っているこの画像を見た時、「そういや、前にこの人が別の高そうな時計を着けた写真を見たことがあったなぁ」とふと思い出し、すぐさまググってみると出ました!それがこちら。パテック・フィリップの永久カレンダークロノじゃございませんか!?やはり、相当な時計好きセレブリティのようですねぇ。しかし、クラプトン然り、この人然り。男性の有名なミュージシャンには結構時計が好きな方が多いですねぇ。

ところで、この写真を見て気になるのは時計だけじゃないはずです。腕のタトゥー・・・、いや刺青といった方が良いかも知れません。鯉のような和柄が描かれています。なかなかの日本びいきらしく、かつて交換留学生として来日し、暮らしていたこともあったそうです。そういえば、数年前まったくのプライベートで日本に長期間滞在していたらしく、
巷では六本木あたりでの目撃情報があったり、当時ジョン・メイヤーがドコソコにいたなんていう話がラジオなんかでネタになっていましたっけ。ウィキペディアの情報だと有楽町のビックカメラに7時間以上もいたことがあったとか。しかも、その時は店内で流れているビックカメラの歌が頭から離れなくなったりしたそうな。う~ん、なんとも親近感の湧いてくるエピソードじゃありませんか。家電量販店がかなり好きなワタクシ。結構ウマが合いそうです。




そんなワケでジョン・メイヤーの曲の中からこちらをどうぞ。正直それほどファンではありませんが、この曲はかなり好きです。一時期FMでやたらヘヴィローテーションでしたけど、もはやちょっと懐かしい感じもしますねぇ。ちなみに前述の「現代の3大ギタリスト」の中ではワタクシ的には断然ジョン・フルシアンテが一番の贔屓です。




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4/24/2013

臨時休業のお知らせ

ここのところ、なんだかヘンな天気ですねぇ。4月も後半でそろそろゴールデンウィークだというのにこの寒さです。地域によっては数日前に雪が降ったりしているそうですし、実際東京も結構な肌寒さでどうにも調子が狂ってしまいます。

さて、いきなりですが、明日からしばらくお休みさせていただきます。すでに当店のサイトのトップページでは臨時休業のお知らせをしていますが、その案内の通りです。

ニュースなどで報じられているように我が国はアベノミクスとやらのおかげで好景気になりつつあるのかどうか・・・。正直
イマイチよく分かりませんけど、ここ数カ月で円安が一気に進んでいるので、寒さ以上にこれまた参ってしまいますが、とにかくちょっと留守にします。乞うご期待!探さないで下さい。。。

4/06/2013

Where Are We Now?

つい先ほどオメガのスピードマスターが売却になりました。古いムーヴメント"Cal.321"を搭載したタイプではなく、1960年代後半に登場した"Ref.145.022"というモデルです。

そのモデルに搭載されるカム式のムーヴメント"Cal.861"は一般的に評価が低めだったりしますが、ワタクシ的には最強クロノグラフだと考えております。現在もパーツの供給だってありますし、長期間製造され続けている大ロングセラーであることを考慮すれば、どれだけの完成度なのかは言わずもがなです。


年代物の機械式クロノグラフらしい特徴はしっかりと残しつつ、上手に合理化を実現しているところが実にお見事です。外装のデザインも含め、やはりオメガを象徴する最強のアイコンだと言えるのではないでしょうか。

当時は手巻きから自動巻きの時代へと移行するタイミングでもあり、またオメガはスピードマスターMARKIIやシーマスター、フライトマスターを含め、他のバリエーションに力を注いでいた時代でもあったため、このノーマルのスピードマスターの製造は少なかったようです。

そんなワケでいざ探すと実は意外と見つかり難いこのモデル。なんとご購入下さったのは外国人の旅行者の方でした。しかも、おフランスの方。こんなこともあるんですねぇ~。

パリ在住のピエールさん(仮名)は奥さんのフランソワーズさん(仮名)と観光で東京に滞在中。数日前にも一度当店へご来店いただきました。イイ感じに色褪せたベゼルがなかなかイカしているGMTマスターを着け、ガイドブック片手に訪れた代官山でたまたまチョロっと寄ってみたといった雰囲気で、その時はまさか本当に買っていただくことになるとは思いもしませんでした。

海外で売られている古時計がすべて良品で、しかも安いものとは限りません。特にフランスの相場などは理解しかねるような高額のものが多いといった印象もあり、実際ピエールさんも「パリのヴィンテージウォッチは高いからねぇ」なんておっしゃっていました。

すでに海外と日本国内の評価が一致しないようなパターンも少なくありません。後々のメンテナンスのことなどもあるので、本当は日本のお客さまに買っていただきたいと考えていますが、すべて一期一会の縁あってのもの。国籍など関係なく、ナンダカンダで収まるところに収まるものです。

そんなピエールさん。店内に流れているBGMに気付かれ、ワタクシにこう訊ねてきました。

「これ、デヴィッド・ボウイの新しいアルバムじゃない?」

ちょうどここのところ、当店ではリリースされて間もない"The Next Day"のCDがヘヴィローテーション中です。そんなことにもイチ早く気づくあたり、ちょっとニクイじゃありませんか。ボウイ好きなのかどうかとか、その辺の突っ込んだ話は出来なかったのがちょっと心残りです。

とにかく、ピエールさん、是非大切にスピードマスターを可愛がってやって下さい。。。





ただいまドハマり中のデヴィッド・ボウイのアルバムの中から一足先に発表されていたこの曲をお楽しみ下さい。10年ぶりとなる今回の作品。まさにカムバックってことになりますが、実にボウイらしい雰囲気が全編漂う、いいアルバムでした。特にこの曲にはハートを鷲掴みされています。表舞台にいっさい出なくなり、重病説などもあっただけにうれしい限りです。





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4/01/2013

流しロレックス大会

当店では4月1日限定で恒例のイベントを開催しております。店舗前に巨大生簀を設営し、「ロレックス大つかみ取り市」を毎年開催しておりましたが、今年は趣向を変えて「流しロレックス大会」を開催中です。

当店の前から通称キャッスルストリートへ下っていく階段になった坂道沿いに竹の樋をおよそ25メートルに渡って設置しました。長崎県の島原から取り寄せた素麺とともにおよそ5,000本用意した各種ロレックスが竹の上を流れていきます。当店自慢の特製つゆに浸けてお召し上がりいただきます。

 あっさり味のそうめんと今が旬のロレックスのオイスターケースは大変相性が良く、デイトジャストなどの定番モデルはもちろんですが、サブマリーナやシードウェラーといったダイバーモデルも抜群の味が楽しめます。特に回転ベゼルに取り付けられたルミナスポイントの部分は多くの食通を唸らせる味わい。大変コシがあり、深みのある味が堪能出来ます。

一足先に初夏の気分が味わえる流しロレックス。今日は11時の開店前から当店の前には長蛇の列が出来上がっていましたが、なんとその行列は渋谷駅まで伸びていました。一番乗りで昨晩から列に並んでいたのは毎年当店のイベントを楽しみにして下さっている世田谷区在住の高橋さん。こんな風におっしゃっていました。

「何っ?今年はロレックスのつかみ取りじゃないの?!毎年年度初めは会社を休んで参加しているけど、そうめんにもやたら合うねぇ。しかし、うまいなぁ~、これ。シードウェラーのベゼルは歯ごたえがいいね!」・・・・・とのこと。すっかり気に入って下さったようです。

また、荒川区からお越しの歯科助手の女性、山本さん(推定年齢29歳)は「ロレックスとそうめんの組み合わせがこんなにも絶妙だとは知りませんでした~。16234のベゼルはマイルドな味なんですね!まさに目からウロコ。とってもおいしいです!」とかなり感激している様子でした。

近所に住む、この春から小学3年生になる小野寺君(8歳)も「チョーうまい!家でも食べたいから、今度おかあさんに作ってもらうヨ~!」とこれまた大喜び。この時期のロレックスは舌の肥えた大人に限らず、ちびっこ達にも大人気でした。

今回かなりの本数を準備させていただきましたが、おかげさまでもうそろそろ完売しそうな勢いです。大変ご好評いただいた「流しロレックス大会」ももうすぐおしまいでしょうか。来年も乞うご期待です!




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3/24/2013

サクラサク

今年も桜が咲きました。ニュースなどによると観測史上2番目に早い開花だとか。この週末は東京都内の桜の名所はどこも大勢人が集まっていて大騒ぎみたいですねぇ。

毎年桜が咲く時期には店を開ける前にいつもより少し早く自宅を出て近場の花見スポットへ行くのですが、今年も当店のある代官山のお隣の中目黒を流れる目黒川沿いへ行ってきましたヨ。ご覧の通り、満開です。こんな風に見事な景色を暖かい日差しの中で桜を眺めると何とも言えない気分になります。毎年のことですが、やっぱりイイもんですねぇ。

のんびりブラブラ川沿いを散歩してから代官山方面へ坂を上っていきましたが、歩いていると暑くて店に到着する頃には汗だくでした。それにしても、この冬はやけに寒かったので、暖かくなってくると気分も上がりますよねぇ。

今週から来週にかけては東京の花見は見ごろのようなので、是非お出かけになってみてはいかがでしょうか。 気が向いたら、ついでに当店にもお立ち寄り下さい~。







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2/24/2013

ピンチ!

最近店頭である時計を買い取らせていただいたのですが、その時計に少々問題があり、久々にヒヤヒヤする羽目になってしまいました。

その時計、実はケースが開きませんでした。時計を入手する際には基本的には外観だけでなく、内部のムーヴメントもコンディションを見てある程度正確に判断すべくチェックするものなのですが、その時計は面白いくらいウンともスンともいわない状態でした。

いわゆるスクリュウバックの防水型ケース。フツーは一番簡単なハンドオープナーで開閉出来ることがほとんどなのですが、その時計は驚くほど頑固で、まるで裏蓋が開けられるのを拒んでいるかのような状態でした。この写真に写っているハンドルがついたオープナーやさらにもう少し大型のタイプなども使ってハァハァ言いながら、何度もトライしてみましたが、まったく開く気配すらしません。これまでにも経験していますが、一筋縄ではいかないパターンだとすぐ判断し、そのことを説明させてもらいました。通常ムーヴメントもチェックした上で最終的に買取金額をお知らせするところなのにそれが出来そうにないので、その分金額を低くさせていただくことを提案したところ折り合いがついたので、結局内部の状態は確認せずに譲っていただくことになりました。

このまま裏蓋がまったく開かないとか、ケースやその他の部分を破損させてしまうとか、そういったトラブル発生のリスクが正直心配です。一抹の不安もありましたが、最悪でも針やリュウズや内部のムーヴメントなど、パーツ自体は何らかの形で利用することも可能ですから、とりあえずそれで良しと考えたワケです。

こういった場合、まずケースをCRC5-56に浸してみるところから始めます。ワタクシが知っている最も効果的な方法がこのやり方なのですが、1日経ってトライしてみると最初とまったく変わらない状態で、やっぱりウンともスンとも状態でした。さらにもう1日、南蛮漬けのように浸けこんでみて翌日試してみるとやっぱりダメ。その翌日もダメ。結局、ワタクシの身体が変な筋肉痛になっただけでした。

きっと裏蓋に汗なんかも染み込んで激しく錆びているに違いありません。パッキンもガビガビになっているはず。もうこうなると奥の手を使うしかありません。最終手段、ガスバーナー登場です。炙りサーモンのにぎりを作る時にも使えますが、当店ではこういうスクランブル発進の時たまに使う、まさにリーサルウェポン。ガチガチに固まった頑固者の裏蓋をバーナーの熱で和らげるワケです。

大抵この方法で開けられるはずなのですが、その代わり激しい高熱を加えることでムーヴメントだけでなく、大事な文字盤や針にも何らかのダメージが出てしまう恐れもあり、結構なリスクを伴います。裏蓋は開いたけど、文字盤がドロドロになってしまっては元も子もありません。出来ればやらずに済ませたかったのですが、もうこうなると他の手段は選べません。イチかバチか、もはやギャンブルのようなもんです。

祈るように青い炎をケースバックに向けて熱すること数回。一気にはやらず、少しずつ熱を加えてみましたが、祈りが通じたのかなんとか文字盤への影響もなく、無事裏蓋が開いてくれました。今回はうまくいきましたが、今後もすんなり出来るとは限りません。なるべくならこんなことをせずに使っていきたいものです。聞けばこの時計、20年ほど前に入手してから一度もオーバーホールもしたことがなかったそうです。これまでに一度でも整備していれば、その時に裏蓋も開けますから、これほどの状態にはならずに済んだかも知れません。何となく調子良く動いているように見えてもこんな問題が発生することもあるのです。やっぱり、古時計には定期的なメンテナンスが欠かせませんねぇ。そんなことを再確認した今日この頃です。。。




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