もうそろそろ11月も終わりを迎えようとしていますが、周りを見渡すと街は早くもクリスマスムードになりつつあります。朝晩の冷え込みはなかなかのものになってきました。朝、モーレツに目覚めの悪いワタクシにはヒジョーにキツイ季節になってきました。そんな今日この頃、ちょっとびっくりする出来事がございました。それはつい昨日のこと。
珍しく開店後それほど時間が経っていないタイミングでウェブサイトの更新作業を始めました。いつもは日が暮れる頃の作業になる場合が多いのですが、昨日はなんとなく早めに作業を終えようと固く決意したのでした。普段通り画像の修正をしてコメントを考えてキーボードを叩いたりしながら、13時頃アップロードし終えたのですが、なんとそのアップしたばかりの時計がわずか数時間後に売れてしまいました。
昨日アップした商品はこの画像のインターナショナル。メッシュタイプのオリジナルブレスがついたものでした。もちろんコンディションは決して悪くありませんが、1970年代製なので比較的年式も新しいし、アンティークウォッチの王道を行く1940~1950年代頃のモデルではないため、すぐ売却になるとはまったく思っていませんでした。
昼食を食べ終えてしばらく経った頃、一組のカップルにご来店いただきました。男性が手に取ってみたいとのことでショーケースからお出ししたのがこの時計でした。「つい数時間前にサイトに載せたばかりだし、まさかそれを見て来店したわけじゃないだろう。きっとただの偶然だ。」なんてことを頭の中で考えつつ、そんな話はせずに簡単に商品についての説明をしました。その時はわりとすぐ店の外に出て行かれましたが、しばらく経って再度来店いただいた際にもう一度この時計をお見せしました。古い機械式時計を使ったことはないそうだったので、かなり詳しく時間をかけて説明した上で正式にご購入いただくことになりました。
そして、ブレスの調整をしたりしてお渡ししようとしている時にこう切り出しました。「実はこの時計はウチの店のサイトに今日の昼過ぎに載せたばかりなんですけど、まさかそれを見て来店されたんじゃないですよね?」と訊ねました。ワタクシ的には単なる偶然だったんじゃないかと思っていたワケです。するとあっさりインターネットで見たと言うではありませんか!もうビックリです。
最初からそう言ってくれたら良かったのですが、何やら聞けば代々木で勤めていらっしゃるそうで、その職場のPCで14時頃にサイトをチェックしたら、たまたま好みにバッチリ合うインターナショナルが出ているのを見てその後すぐ代官山までやって来たとのことでした。思えば、過去にも似たようなことがまったくなかったわけではありませんが、基本的にはめったに起こらないことですし、今回は直後に来店してもらってそのまんま売れてしまうパターンだったので、ホントに驚きました。そもそも趣味性の強い古時計の世界。基本ポンポン売れるものではありませんからねぇ。そこそこ長いことこういう商売をやっているとこんなこともあるんだなァと思った今日この頃です。
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