10/16/2010

単車歓迎

さすがにだいぶ涼しくなってきましたけど、それでもまだたいして肌寒い感じもしないし、本格的な秋とはちょっと程遠い今日この頃ですが、ダラダラ汗を流すこともなく、かといって寒くもない気候はお出かけにはもってこいのシーズンではないでしょうか。

街を歩くのにもちょうどいいのですが、今の時期はオートバイに乗る人達にとっては格別な季節でもあります。真夏はただひたすら暑く、一方冬はただひたすら寒い乗り物。それがバイク。ちょうど気持ちよく走れる季節はとても短く、それだけに貴重なのです。

ワタクシもそこそこバイクが好きで、普段から通勤にも使ったりしていますが、やっぱり気分よく走れるこの時期は特別なんです。店へ向かいながら、このままどこかへ走りに行ってしまおうかなんて思ったりすることもしばしば。

ところで、当店の前の道はかなり細い私道なので、車は入ってこられませんが、実はバイクなら大丈夫です。店の前はちょっとしたスペースがありますので、2~3台ならなんとか駐輪出来ますかねぇ。周囲に住宅があるので、あまりにも爆音を出すバイクはエンジンを切ってちょっと押してさえいただければOK。基本的にバイカー歓迎です。

この写真はちょっと前に修理のご依頼で時計をお預け下さったお客様が時計を引き取りにいらした際にお願いして撮影させていただいたもの。言わずと知れた「スーパーカブ」ですねぇ。失礼ながら、パッと見だとかなりのポンコツ感ですが、現役バリバリだそうです。さすがに「世界のホンダ」の底力を感じずにはいられません。1960年代の製造らしいのですが、40年以上経っていても大きな問題なくちゃんと使えてしまう。まるで年代物の時計と同じじゃないですか。

ズバ抜けた耐久性や燃費の良さのおかげで世界中で愛されているホンモノのスタンダード。なんとなくそういうものには惹かれてしまいます。古いとか、新しいとか、カッコいいとか、ダサいとか、高いとか、安いとか、そういう薄っぺらい価値観とは別の次元で存在しているとでも言うんでしょうかねぇ。こういう風に長く愛されるものにはどれも不思議な魅力が宿っているのは確かじゃないでしょうか。

ところで、このカブの持ち主の方ですが、もう一台年季の入ったハーレー・ダビッドソンも持っているそうで、確か驚きの1929年製だと言っていました。こっちのカブは下駄代わりみたいに使っているようですけど、今度は是非そのハーレーでお越しいただきたいもんです。ワタクシは大型の免許も持っているくせに排気量が大きくてカッコいいバイクじゃなくてスクーターに乗っている根性なしなので、普段から古いハーレーに乗っているなんて人は無条件でリスペクトしてしまいます。

まぁ、とにかくウチの店に来る人でバイクに乗る方は遠慮なく店の前までバイクで来て停めて下さって結構です。単車歓迎します!(そういや最近はあまり単車って言わないですねぇ、ひょっとして死語ですか?)



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