
この時計をデザインしたリチャード・アービブという人、当時アメリカで自動車やボートのデザインを手がけていた人物だそうですが、本来なら丸い腕時計をアシンメトリーで、しかも三角形という凡人にはとても思いつかないスタイルで作ってしまいました。
常識を覆すようなこのルックス、単に奇をてらっただけのように見えなくもありませんが、半世紀経った今でも古臭く見えることはないし、むしろ十分革新的なデザインだと思います。それに14金無垢ってところにもシビれます。

どれくらいの期間愛用していたかとか、そういうマニアックな情報はいっさい知りませんが、エルヴィスの映画「ブルーハワイ」でベンチュラを着けた場面があるそうです。
それ以外にもここに載せたような写真が数多く残されていて、そんな経緯からベンチュラという時計はエルヴィスのファンや50'Sのアメリカンなライフスタイルを好む人達から絶大な支持を得ているわけです。

日本ではワタクシも好きなクレイジーケンバンドの「東洋一のサウンドマシーン」として知られる横山剣さんがいつも着けていて、曲の歌詞にも登場させたりしていることから、一部でベンチュラはひと昔前よりはだいぶ知名度を上げているような印象を受けます。本来ならマニアックさゆえに埋もれてしまいそうな時計なのですが、そんなわけで現行の復刻モデルは意外と人気があるんです。

でも、最近なぜか急にベンチュラへの興味が湧き上がってきました。そういや、以前復刻版のクォーツのやつを持っていたこともありましたっけ。やっぱりオリジナルは難しそうなので、とりあえずクォーツでいいから手に入れたいなぁなんて思う今日この頃です。
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