ついこの前シルバーウィークなんてものがありましたが、この週末も月曜日が体育の日で3連休らしく、世間は完全にレジャーモード。こんな連休は大抵わりと静かに過ごすことになるのですが、なんとなく思い立ってブログを更新してみようかと思い、PCに向かっているってワケです。
あっという間に過ぎ去った9月に入ってから夏場に一時期減った修理のご相談もまた増えつつある状況で、いつも通りヒマなようでなにかと忙しい日々を送っていますが、先日この画像の腕時計をお預かりしました。ロンジンのシンプルなセンターセコンドで、ケースはイエローゴールドの非防水仕様。ウチの店ではわりと昔からよく取り扱ってきている腕時計の王道のようなスタイルです。
なんとなく見覚えのある雰囲気でしたが、それもそのハズで1994年に当店で販売したものでした。その時にお渡しした保証書まで大事に保管されており、一緒にご持参いただきました。それなりに長い間営業を続けてきてよく感じるのはこれまで相当な数の古時計を販売してきたのに定期的なメンテナンスを継続してご依頼いただく方は意外と少なくて、それらの時計は今頃どうしているのだろうかとふと考えてしまいます。
ウチの店でなかったとしてもどこかの修理屋さんでしっかりメンテナンスを重ねて大事に扱われていれば良いのですが、実際は不調になったのをきっかけにそのまま使わなくなり、タンスのこやし状態になっているようなパターンも少なくないのではないでしょうか。なんとなくそんな気がしてなりません。
そんな中、およそ20年前に買って下さった方が当時とあまり変わらないキレイな状態のまま大切にされていて、また再びオーバーホールのご依頼でご来店下さったことに少々驚きつつも、ただただ有り難い限りです。よくよく話をうかがうとこれまで実際にはそれほど使用していなかったらしく、ご購入依頼初めての整備になるとのことでした。
元々傷がつきやすいゴールドケースのわりに小傷もなく、シェイプがしっかり残っているのがビシビシ伝わってくることから、販売当時のコンディションが抜群だったことがはっきり分かります。
かなりの年数が経過しているため、内部の状態等が少々心配でしたが、作業に入ってみるとオイルは完全に切れていて、さすがにスッカスカの状態だったものの、激しい汚れやサビ、傷などはなく、ムーヴメント自体のコンディションはまるで新品同様。ほぼ完璧でした。おかげで基本的な作業のみでスムースに仕上がったのは言うまでもありません。
こういう時計は丁寧に扱えば、これから先もまだまだ使えます。是非この状態をキープさせるイメージで大切に愛用していただきたいものですねぇ。。。
こういう時計は丁寧に扱えば、これから先もまだまだ使えます。是非この状態をキープさせるイメージで大切に愛用していただきたいものですねぇ。。。
Chet Baker - Live Belgium 1964
一時期雨が続きましたが、そんな中ハマってよく聴いていたのがチェット・ベイカー。トランペットだけでなく、独特の甘い歌声もたまりませんねぇ。ギンギンのハードロックが店内に流れたりすることもよくある当店ですが、気分でこんな音に包まれながら静かに過ごしたりする時もあります。秋の夜長にぴったりです。。。