毎年2月は大抵静かだったりするのでブログの更新がガンガン出来そうな気もしますが、日数が少ないせいかやたらと早く感じるもの。やっぱり今年もそのパターンで、一度も更新しませんでしたねぇ。
それほど来客の多くない当店のような小さな店でも実は意外と忙しく、ナンダカンダで毎日そこそこ遅い時間まで店にいて粛々と地味に修理関係の仕事をこなしている日々です。不動の状態で預かる修理品でも長期間整備していないせいで単に調子が悪くなっているだけの場合にはオーバーホールの基本的な作業をするだけで一発で絶好調になることもあるのですが、その逆にスムースにいかない時も多々あり、出口の見当たらない洞窟にでも迷いこんだかのような状態になったり...なんてこともあります。
そんなこんなで1日のうちかなりの時間をこの店の中で過ごしています。テレビこそ置いていませんが、実は店の奥のスペースには小さな冷蔵庫や電子レンジもあるし、そこそこ快適に過ごせるようになっていて、店内にはいつも何かしら音楽が流れています。大体CDか、iPodで聴いていますが、前々からカウンターにターンテーブルを置いてレコードが聴けるようにしてみようか...なんて思っていました。自宅にしまってあるレコードの中には店でまた聴いてみたいものもあるし、CD化されていない音源をレコードで少しずつ集めるのも悪くないなぁ~なんてことを常々考えていたワケです。
そんな中、今月初めにふと思い立ってついにレコードプレイヤーを導入。なぜだか突然「今だ!」って気分になりました。30年くらい前に欲しかったDENONのプレイヤーを探してみようかと思ったりもしましたが、探す手間だとか、コンディション的な問題もあるので、結局同じDENONでも新品の現行モノを買ってみました。
リーズナブルな価格のものだって結構ありますし、DJ御用達のド定番テクニクスとか、最近のUSBでPCに接続することが出来る機種なんかも考えましたが、結局シンプルなマニュアルプレイヤーにしました。キャビネットもなかなか重厚な作りで、十分過ぎるほど立派な佇まい。結構気に入りました。そういや昔は「デンオン」って呼んでいましたけど、いつの間にか「デノン」って呼ぶようになりましたねぇ。ついついデンオンって言ってしまいます。。。
今回アンプも新調しようかと思ったのですが、置き場所の問題もあるので、とりあえず今まで使っていたコンポにつないで使うことにしました。いざ音を出してみるとたいしてパワーのないミニコンポでも結構イイ感じの音が楽しめるもので、なかなかのものですねぇ。ずっとほとんどiPodでばかり聴いていたので、だいぶ耳が麻痺していましたが、やっぱりデータ化させたデジタルの音源ってのはなんだか音が薄っぺらくてイマイチですねぇ。レコード盤を裏返したり、針を落としたりするのが正直ちょっと面倒ですけど、今さらながらレコードの良さを再確認しているところです。
古時計の世界が奥深いのは言うまでもありませんが、オーディオの世界も底なし沼なのはよ〜く知っているつもりです。今までいっさい興味を持たないようにしていましたが、なんだかこれをキッカケに俄然興味が湧いてきそうで怖いですねぇ。とりあえず、アンプ...いや、カートリッジあたりから始めてみようかなんて思ったりする今日この頃です。。。
Nick DeCaro - Under the Jamaican Moon
最近入手したレコードがこちら。ワタクシの好きなトッド・ラングレンの"Wailing Wall"をカヴァーしているので以前から知ってはいたのですが、アルバムを通して聴いたのは初めてでした。ちゃんと聴いてみるとナイスなAORフィーリングにシビれまくりです。ビミョーな雰囲気のジャケット写真もイカしてます。