8/18/2011

Love Bizarre

暑いですねぇ。今日は一日中エアコンの効きがイマイチでした。やっぱり節電を気にして温度設定を高めにしていたせいもありますが、今日はホントに暑かった。お盆も過ぎてこの暑さも一段落するらしいのですが、本当でしょうか。。。

ところで、つい数日前のこと。バイカー大歓迎の当店にイカしたバイクに乗った方がやって来たので、ここでちょっとネタにしようと思い、写真を撮影させてもらいました。この写真のバイクどうですか?!オートバイというよりはやっぱりスクーターでしょうかねぇ。昔「ラッタッタ」なんて呼ばれていたバイク(正式にはロードパル)に似た感じですが、これはホンダでもヤマハでもありません。いわゆるイタ車なんです。今はもう存在しないランブレッタというメーカーがかつて製造していたヨーロピアンなヴィンテージものです。オリジナリティ溢れるデザインをさらにぶっ飛んだカラーリングなどでカスタマイズした、それこそ一点もの。こう言っちゃあナンですが、完全にゲテモノ系バイクかも知れません。けど、なんともたまらない個性を放っています。現存数が少ない希少車ですから、街中で同じバイクに乗った人に遭遇する確率はほぼゼロ。もし街で見かけたら、思わず二度見してしまいそうな強烈なルックスです。

そんなこのランブレッタの持ち主は目黒にある"ARANCIATA"というショップの代表コンドウさん。ヴィンテージのランブレッタやべスパを専門に扱うバイク屋さんですが、現在べスパのPX200というスクーターに乗っているワタクシはかつて近くに住んでいた時からの縁で何かとお世話になっています。そもそもは仲間から譲り受けたポンコツのべスパの修理を頼んだのがきっかけでした。その時のべスパはイタリア製ではなく、台湾でライセンス生産されていたビミョーなモデルでした。何度かトラブルが発生して困っていたものの、なんとか修理してもらい、通勤なんかでフツーに乗っていました。ですが、そのべスパはいろいろとビミョー過ぎたので、結局処分することにしてメンテナンス性の良さそうな別の高年式モデルに買い替えました。ひょんなことからべスパに乗ることになり、すっかりハマってしまったってワケです。

一風変わったデザインのヘンテコなギターのことを「ビザール・ギター」なんて呼ぶので、そういう意味ではこのランブレッタなんかは「ビザール・バイク」なんて言ってもいいかも知れませんねぇ。古い腕時計の世界も一流どころのスイスブランドが手がけたオーソドックスなデザインの機械式が王道ですが、中にはマイナーなブランドからリリースされた奇天烈なデザインのゲテモノがごく一部でカルトな人気を誇っていたりします。LEDや音叉式など、1960年代後半から1970年代にかけてのスペーシーな雰囲気の時計に通じるものがあるかも知れません。ヴィンテージ物のバイクやギターの世界と古時計の世界。ただ古いというだけでなく、どちらも機械モノでメンテナンスも必要ですし、両者にはどことなく共通点を感じずにはいられません。

一般的にはビザールウォッチとは言いませんが、これから当店では個性的なデザインの面白い時計は統一してそのように呼ばせていただこうかと思います。そんなビザールウォッチ。独特なルックスを持つものにはどこか共通した不思議な魅力がありますねぇ。ちなみにこの画像の時計はスペースマンっていうモデル。確かワタクシの記憶に間違いがなければ、手巻きと自動巻きの二種類あったと思います。正直チープな作りの時計なのですが、まるでスタートレックにでも登場しそうな雰囲気で、これはこれで実にシビれます。そういえば、一時期はこれの未使用品がよく出てきたのですが、今やすっかり見かけなくなってしまいましたねぇ。それにしても、一体どんな服に合わせたら良いのでしょうか・・・。見れば見るほど面白い。

そんなビザールなオーラが漂うデザイン性重視の時計もワタクシは決して嫌いじゃないので、以前からカラフルな文字盤の70'Sウォッチなんかは結構たくさん取り扱ってきました。正直チープな感じがするものも少なくないので、そういった意味ではしっかり作られている1950~1960年代頃までの時計みたいにはいきませんが、まったく異なる魅力があるのは確か。当店では今後もビザール感たっぷりの時計にも注目していきます。乞うご期待デス!




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