さて、ここで最近店頭に並べているあるアイテムについて少々ご紹介したいと思います。このクロノグラフはチュードルのクロノタイムというモデル。自動巻きのムーヴメントを搭載し、ロレックスのデイトナRef.6263を彷彿させるルックス。一時期はずいぶんと品薄になり、かなりのプレミアム価格でした。文字盤やベゼルの組み合わせによって結構なバリエーションがあり、中でもこのRef.79160というモデルがテッパンでしたが、このシルバーや黒文字盤は特に何かと人気の機種です。
以前は当店でも新品、中古品合わせるとずいぶん取り扱ったものです。およそ20年前のモデルなので、もうそれなりに古いのですが、ワタクシの感覚だと「つい最近の時計」っていうイメージです。もちろんとっくに製造中止になってはいるものの、新品で流通していた時期をよく知っているだけにやっぱりほぼ現行品のようなつもりで捉えています。
チュードルといえば、そもそもはイギリスのマーケットへ向けてロレックスが作った第二のブランドで、アンティークウォッチの世界では薔薇の花がデザインされたマークでお馴染みですが、1970年代頃には現在のような盾をモチーフにしたマークに変更されます。そういえば、最近薔薇のマークが復刻されたりしていますよねぇ。どっちが良いとかそういう話ではありませんが、やはりかつてのようなバラのマークの方がどことなく風情が感じられます。それはともかく、このクロノタイムというモデルにもどこか普遍的なカッコ良さが漂っていますし、20年経ってヴィンテージらしい貫禄のようなものが感じられるようになった気がします。
TUDOR CHRONO TIME Ref.79160 |
横から見た形から「カマボコ」などと呼ばれるケースにプラ風防を装着 |