10/17/2014

A Omega With Great Patina

すっかり秋ですねぇ。ここのところ実にいい気候なのですが、もう朝晩は寒くて基本バイク通勤のワタクシにはだんだんしんどい季節になってきました。日中は日差しさえあれば結構暖かいので、今ぐらいの時期にバイクでツーリングなんて気持ち良さそうです。

ところで、昨日ウチの店のサイトに一本のオメガをアップしたのですが、それはご覧いただきましたでしょうか?正直お世辞にもキレイとは言えない文字盤で「汚っねぇ文字盤だな!」なんて思う方もいるでしょうけど、よくよく見るとなかなか味のある風合いがあることに気づきます。日に焼けて変色した文字盤には細かい点々も出ているので、そこを気にしてみると気になってしまいますが、十字のラインが入ったスタイルに特徴のあるラグのデザイン。なかなかの雰囲気です。

単にボロい時計だと思えばそんな風に見えますが、ひとつひとつコンディションが異なる年代物ならではの一点物的な面を考えるとこれはこれで実に味があって、ヤレた感じが堪らなく思えてきます。このオメガ、ムーヴメントの状態だってかなり良い上に結構由緒正しいワンオーナーもので大事に使われてきたものだったりします。

ただの古い時計だと思うか、それとも特別な一本だと思うのか・・・それは人によって様々です。抜群のコンディションのものが一番良いに決まっていますが、一方でどこか経年変化を感じされるフィーリングも大事だと思います。どちらかというとワタクシ自身はほど良くヤレた年代物らしい雰囲気を醸し出したものの方が好みです。ふとあらためてそんなことを考える今日この頃です。。。




10/07/2014

Ordinary Wrist Watch

昨日は台風18号が直撃したため、いつもよりだいぶ遅れて14時の開店となりました。前日からかなりの雨でしたが、台風の速度が速かったせいか、あっという間に台風一過となりました。台風が空気をキレイにしてくれたような感じで、今日もスカッと晴れてくれて実にイイ気分です。

ところで、イイ感じの古時計がますます集めづらくなってきているのを実感している今日この頃です。特定のブランドに限った話ではないのですが、オリジナル性、コンディション、雰囲気の良さといった重要なポイントをしっかり押さえたものがどんどん減ってきています。まぁ、そもそも減る一方の古時計の世界ですから、これはなにも今始まったことじゃないのですが、それにしてもフツーに良いものをずいぶんと見かけなくなってきていて、結構切実だったりします。



この画像のオメガは少し前に店頭で販売したもので、ご購入下さったお客さまにお願いして手首に着けた状態を撮影させてもらったのですが、こんなフツー過ぎるくらいフツーのオメガだって10年前と比べるとだいぶ少なくなってきている印象です。手巻き式で、いわゆる30mmキャリバーを搭載した1960年代前半くらいのもので、ステンレススチール製のケースは非防水のスナップバック。それなりに小傷だってありましたが、これはオリジナルシェイプがしっかり残っていました。肝心な文字盤だってうっすら経年変化を感じさせるような状態ではありましたが、実に自然な風合いでした。

さんざん物凄いアンティークウォッチを見てきたツウの人達から見たら、たいして魅力ないような時計かも知れませんが、このオメガのようなフツーの腕時計をもっとフツーに使ってもらいたいとつくづく思います。どれもが一点物の古時計の世界ではありふれたように見える時計だって実際はとても特別な一本ですからねぇ。珍しさや値段だけじゃありません。一見フツーなんだけど、雰囲気が良くてコンディションも良い。そんな時計をこれからも紹介していきたいものです。。。







9/27/2014

Tudor Chrono Time

そろそろ9月も終わりですねぇ。近頃だいぶ秋が深まってきました。ずいぶん日も短くなってきて、朝晩はかなり肌寒く感じますが、いい季節です。キライじゃありません。

さて、ここで最近店頭に並べているあるアイテムについて少々ご紹介したいと思います。このクロノグラフはチュードルのクロノタイムというモデル。自動巻きのムーヴメントを搭載し、ロレックスのデイトナRef.6263を彷彿させるルックス。一時期はずいぶんと品薄になり、かなりのプレミアム価格でした。文字盤やベゼルの組み合わせによって結構なバリエーションがあり、中でもこのRef.79160というモデルがテッパンでしたが、このシルバーや黒文字盤は特に何かと人気の機種です。

以前は当店でも新品、中古品合わせるとずいぶん取り扱ったものです。およそ20年前のモデルなので、もうそれなりに古いのですが、ワタクシの感覚だと「つい最近の時計」っていうイメージです。もちろんとっくに製造中止になってはいるものの、新品で流通していた時期をよく知っているだけにやっぱりほぼ現行品のようなつもりで捉えています。

チュードルといえば、そもそもはイギリスのマーケットへ向けてロレックスが作った第二のブランドで、アンティークウォッチの世界では薔薇の花がデザインされたマークでお馴染みですが、1970年代頃には現在のような盾をモチーフにしたマークに変更されます。そういえば、最近薔薇のマークが復刻されたりしていますよねぇ。どっちが良いとかそういう話ではありませんが、やはりかつてのようなバラのマークの方がどことなく風情が感じられます。それはともかく、このクロノタイムというモデルにもどこか普遍的なカッコ良さが漂っていますし、20年経ってヴィンテージらしい貫禄のようなものが感じられるようになった気がします。

TUDOR CHRONO TIME Ref.79160
横から見た形から「カマボコ」などと呼ばれるケースにプラ風防を装着
ボックス、国際保証書つき

まぁ、そんなワケで普段ならあまり扱う機会のないモデルだったりしますが、現在店頭に並んでいます。外装はまったくポリッシュされていないので、多少の小傷はありますが、オリジナルシェイプが完全に保たれていますし、ボックス、国際保証書も揃っています。当店のサイトの方にはあえて情報をアップせず、こちらでさらっとご紹介させていただきますが、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お問い合わせ下さい。





9/11/2014

臨時休業のお知らせ

何だかミョーに涼しいですねぇ。この何年も9月っていったら、秋の気配とはほど遠い暑さが続いていたイメージですが、このところやけに涼しくて、おかげで毎晩ぐっすり眠れてものすごく助かっています。けど、急に夏から秋になってしまったような感じで、早くも風邪をイッパツひいてしまいました。相変わらずの免疫力のなさです。。。

ところで、ずっとサボりまくっていて久々のブログの更新ですが、ここで臨時休業についてお知らせ致します。当店のサイト上ではすでに今月の休業予定についてアナウンスしていますが、明日9月12日(金)、13日(土)の二日間は都合によりお休みさせていただきます。

今回は買い付けとかそういう予定ではありません。まぁなんというか、のっぴきならない事情とでもいいましょうか、家庭の事情とでもいいましょうか、とにかくワケあって東京を離れなければなりません。日帰りでなんとか予定をこなしたかったのですが、やむなく某県に一泊することになってしまいました。14日(日)はいつも通り営業する予定です。何かとご迷惑をおかけしますが、どうぞ宜しくお願いします。




休みをとるといってもいわゆるホリデーというのともちょっと違うのですが、なんとなく休みと引っかけつつ、今の気分でマドンナのチョー懐かしいこの曲をどうぞ。。。






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8/13/2014

夏季休業について

当店のウェブサイト、および当ブログで昨日もお知らせしているように本日8月13日(水)から18日(月)までお休みさせていただきます。

休業中は店頭での業務はもちろん、お電話やメールによるお問い合わせにもお応え出来ません。メールについては通常通り営業を再開する8月19日(火)以降にご返信差し上げます。
大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。

休業中は家族でちょっくら近場の温泉へ行ってのんびりしてくる予定です。最近やたらと疲れているので楽しみです。ただ、クルマで出かけるので、間違いなくハマるであろう渋滞地獄が今から恐怖ッス!

代官山坂のひまわり





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8/12/2014

夏にご用心

気がつけば、ワールドカップもとっくに終わってしまい、ブログの更新も丸々一か月放置してしまいました。ちょっと前はすごくやる気になっていたのですが、すぐこれです。ダメですねぇ。まぁ、ひとりで何かと忙しいので、勘弁して下さい。

しかし、梅雨明けしてだいぶ経ちますけど、ナンダカンダで毎日暑いですねぇ。昨日の晩は少し涼しかったので、よく眠れたような気がしますけど、ほぼ毎晩ぐっしょり汗をかいて夜中に何度も目が覚める感じで、朝起きるとグッタリしています。夏も好きなんですけど、こう暑いと冬が恋しくなります。
勝手なもんです。。。

ところで、フジテレビでやっている月9ドラマ「HERO」はチェックしていますか?ウチの店からチョロっと時計を貸出ししているので、こんな感じで店のロゴが番組のエンディングで流れてきます。ちなみにキムタクが着用しているワケではなく、別の俳優さんが着けて登場しているようです。

この番組、以前放送されていた時期をウィキペディアで調べてみると2001年の1月~3月だったようなので、もう13年も前になるんですねぇ。その頃だと代官山に移転してくるちょっと前なので、台東区内で店をやっていた頃です。またしても時間の経過の早さをシミジミ感じてしまいます。2001年に放送された時には主役のキムタクがオメガのスピードマスター125を着けていたことから、急に大人気になってしまい、モーレツな値段になりましたけど、なんだか懐かしいですねぇ。レッドウィングのブーツが品薄になったり、レザーのダウンジャケットを着た人がやたらと町中に現れたり・・・なんてスゴかったですねぇ。

オメガのスピードマスターのシリーズはワタクシ自身も嫌いじゃないので、当時は意識して多く取り扱っていましたが、あの頃は急に入手しづらくなってしまい、正直ちょっとヒイてしまったことを思い出します。それでも、ボックスや説明書付きの美品なんかも販売しましたが、相当な金額だったと思います。そういえば、大阪からわざわざ新幹線に乗って買いに来て下さった方がいたような気がします。スピードマスター125は限定モデルだったので、今でもそれなりの評価で入手しづらいモデルだったりはしますが、あの当時の人気っぷりはホントにどうかしていたんじゃないかと思います。

今回の「HERO」をチェックしてみると、どうやらフツーのサファイアガラスのロレックスを着けているようですけど、以前と同じように大騒ぎになるのでしょうか?!とにかく、なにかと話題のこのドラマ。チェックしてみてはいかがでしょうか。

さて、ここで夏季休業についてのお知らせです。当店のサイトのトップページではすでにアナウンスしていますが、明日8月13日(水)から18日(火)まで夏休みを頂戴致します。休業中は店舗での業務はもちろん、メールの返信等も出来ません。当初、17日(日)までのつもりでしたが、ワケあって18日(月)までとなりました。19日(火)に営業を再開して、翌日の20日(水)はすぐ定休日になってしまうので、少々変則的な感じになりますが、何卒ご容赦下さい。

いったんヒマになりましたが、修理のご相談もまた増えてきました。ついこの前もうっかり洗濯機に入れて衣類と一緒に洗ってしまったとのことで風防の内側が真っ白に曇った状態のオメガをお預かりしました。スクランブル発進でその日のうちに作業を進めさせてもらいましたが、放置せずにわりとすぐお持ちいただいたおかげで無事オーバーホール終了しました。ケース内に水分が発生してしまった場合も放置せずになるべく早く対処すれば、意外とダメージも残りません。どちらさまも夏の古時計に関するトラブルには十分ご注意下さいませ。





今回のタイトル「夏にご用心」なので、当然桜田淳子でいこうかと思っていましたが、なんとなく気分でピンクレディーをチョイス。この曲も夏の名曲ですねぇ。。。






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7/12/2014

Constellation vs Conquest

かつてのオメガとロンジンといえば、どちらもスイスの代表的な時計メーカーのひとつですが、いくつもの共通点があったように感じます。いずれも古くから量産体制を整え、世界各国へバンバン輸出していました。規模的にはオメガの方がちょっと大きかったかも知れませんが、どちらもムーヴメントを自社で開発し、製品のランクというか、グレード的にもかなり近い存在だったと思います。実際、現在の評価もわりと似ていると思います。

いずれにしても、ある時期まではある種のライバル関係にあったのではないでしょうか。どことなく似たようなポジションだったとでも言ったら良いのでしょうか、とにかく両社ともに意識し合っていたのは間違いなさそうです。独自の美学のようなものが強く感じられるところは他のメジャーブランドにも言える部分ですが、オメガとロンジンの二社についてはなにか因縁のようなものすら感じます。


現在はどちらもスウォッチ・グループに属していますが、オメガの方がちょっと上でロンジンの方がやや低いランクづけになってしまっているようです。なんとなくその状況に納得出来ないところもありますが、大昔から続く両社の熾烈な戦いの末、現在があるんじゃないかと思うとちょっとロンジンが可哀そうになってしまうのはワタクシだけでしょうか。


まぁ、とにかくそんなオメガとロンジンのライバル関係を象徴する時計がオメガの「コンステレーション」とロンジンの「コンクエスト」だと思います。


1952年に登場したコンステレーションは手巻きムーヴメントの時代からオメガがこだわり続けたクロノメーター仕様の高級機種として今日に至るまでオメガを代表するモデルとして存在し続けています。コンステレーションの登場以前には「センテナリー」というモデルがありましたが、そのスタイルを踏襲しつつ、さらに特徴あるスタイルに仕上げたのがコンステレーションでした。文字盤の中央が盛り上がっていて外周には存在感のある太めのクサビ型インデックスをデザインし、ミニッツトラックはインデックスの内側にプリントされています。その文字盤のデザインに合わせて針をやや短くデザインしている点が外観上の大きな特徴です。

最初期のものはいわゆるバンパー式のムーヴメント"Cal.354"を搭載したモデルでしたが、のちに全回転式の500番台のムーヴメントを搭載するようになります。その後も時代ごとにデザイン、ムーヴメントともにアップデートされていきますが、いずれも常に「コンステレーションらしさ」が感じられる点がポイントだったりします。数多く存在しているコンステレーションですが、その中でもこの画像のタイプは最も代表的なもののひとつではないでしょうか。唯一無二の存在感は登場から半世紀以上経った今でも十分過ぎるほどの個性を持ち、輝きを放っています。


一方、ロンジンが手がけたコンクエストは1954年に登場します。コンステレーションの登場から2年後ということになります。オメガがコンステレーションで打ち立てたコンセプトをまんま踏襲したスタイルなのは言わずもがなです。コン~というネーミングにはじまり、太めのインデックスや短めのドルフィン針、特徴ある形状のリュウズなど、デザイン的にも恐らくコンステレーションを強く意識していたであろうルックスです。

1950年代といえば、それまで主流だった手巻き式ムーヴメントの時代から完全に自動巻きの時代へと移行するタイミングです。すでに1940年代には自動巻きが登場してますが、本格的に普及するのはやはり1950年代だと言えます。ロンジンも技術力があり、非常に硬派な時計メーカーだったように感じますが、この時期から徐々にオメガとの差が出始めていたのではないかと思えて仕方がありません。


オールドのクロノグラフの世界でロンジンの評価が大変高いことはここで今さら言及するようなことではありませんが、そのロンジンも一般的に3針の自動巻きムーヴメントのジャンルではあまり評価されていません。

このコンクエストに搭載されているムーヴメント"Cal.19AS"などは決してチープな作りだったということはなく、
むしろ質実剛健な古くからのロンジンらしい作りがそのままだったりするのにあまりその良さが認知されていません。なぜでしょうか?

直自動巻きユニットの構造などを考えるとメンテナンス性の点ではオメガの方が優れていると認めざるを得ませんが、こも世界ではそういうことだけで判断出来ないところもありますし、本来であればこの辺りの自動巻きのロンジンももうちょっと人気が出ても良いような気がしますし、ワタクシ的にはロンジンびいきなところもあるので、なんとなくもうちょっと注目してあげて欲しいなんて思ってしまいます。

とはいえ、ロンジンもそののちに振動数の高いハイビート・ムーヴメントを積極的に手がけるようになり、ウルトラクロンなどの大ヒットする機種も登場しますが、ロービートの時計ばかり愛される風潮が強いせいか、その辺も現在のロンジンの自動巻きムーヴメントのジャンルでの不人気につながっているように感じます。やっぱり二匹めのドジョウだったロンジンはオメガに負けてしまったということなのでしょうか?まぁ何とも言えませんが、オメガとロンジン、それぞれのアイデンティティも時代とともに変化していったことが良く分かります。

それにしても、かつてライバル関係にあったであろうこのふたつの時計が今こうして仲良く並んでいる姿を見ると、どことなく微笑ましい気分になってきます。オメガのコンステレーションも素晴らしい腕時計だと思いますが、ロンジンのコンクエストだって間違いなく魅力的な時計だと思います。今年は登場してから、ちょうど60年のアニバーサリーイヤーなんですねぇ。このオリジナルコンクエストの方もいざ探すと意外と玉数が少ないので、貴重です。やっぱり、どちらも名品です。。。







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