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10/30/2018

25th Anniversary

このブログ...ずいぶんと長いことほったらかしてしまいました。前回このブログを更新したのが2月でピョンチャンオリンピックをネタにしていたことを知って我ながら驚いているところですが、何というかあの冬季オリンピックが今年の出来事だったのがちょっと信じられないと言いますか、遠い昔のことのように感じる...そんな不思議な気分です。

いずれにしても放置プレイが過ぎますよねぇ。とはいえ、TwitterをはじめFacebookやInstagramといった主要なSNSではそこそこの頻度で情報を発信していますので、なにかと時間のかかるブログの投稿が多少おざなりになっても仕方がないだろう...なんて自分の中で言い訳をしている今日この頃です。

実際、昔と比べてやらなければならないことが劇的に増えており、いつもヒマそうに見えても実は毎日結構慌ただしくしています。日々来客が多くてその対応に追われるといったような忙しさではありませんが、どうしても修理関連の作業に時間がかかってしまうことが大きいかと思います。

高倉健ばりに不器用なところがあり、効率よく物事に取り組むことが出来ない...というか、そもそも合理的にやろうとしていないようなところもありまして、自分でもイカンなぁとは感じています。まぁ、何から何までひとりでやらなければならないので、引き続き暖かい目で見てやっていただけると幸いです。

そんな当店ですが、実はこの10月に地味に25周年を迎えました。1993年に台東区で営業を始めてからちょうど四半世紀経ったことになります。2001年に代官山へ移転し、その後2008年にはたまたま見つけた今の店舗へまた移転して現在に至るわけですが、当初はこんなに長く続けられるとは思っていませんでした。夢中でやっていたら、あっという間に25年も経っていたような...そんな気分です。現店舗に移ってからのこの10年、特にここ数年の時間の経過はホントに早く感じます。

宇宙の歴史を思えばこの25年間などほんの一瞬かも知れませんが、よくよく考えてみると結構な年月ですよねぇ。そんなウチの店の歴史を振り返ってみると決してすべてが完璧な出来事ばかりだったわけではありません。過ちや失敗は数知れず。それでもなんとかここまで続けてこられたということは当店を支持して下さる方々がいたからこそではないかと思いますし、そう思うとただただ有り難いと感じるのと同時に少し誇らしく思えてきます。

相変わらず世の中は不安定ですし、古時計の世界もずいぶんと状況が様変わりしてなんだか問題が多くなってきていますのでこの先の心配は尽きませんが、これまでと変わらず取り組んでいきたいと思います。当店でやるべきことは至ってシンプルです。当店なりのセレクトで状態良好で雰囲気の良い年代物の腕時計を提供すること。修理に関連した業務についても同様で、ひたすら誠実に取り組むことだと考えています。

そろそろまた新たな転機を迎えることになりそうな気配もありますが、これからも地道にコツコツと細く長く営業し続けることを目標にまた新たな気持ちで向き合っていきたいと思います。26年目も引き続き当店をご愛顧下さいますようお願い申し上げます!

Horol International
店主 廣江顕

5/05/2017

黄金週間2017

今年もゴールデンウィークがやってきました。毎年この季節は本当に気候が良くて暑すぎず、寒すぎずの天候に恵まれることが多いので、出かけるにはサイコーですよねぇ。

ゴールデンウィークといえば、ウチの店はわりと静かなことが多いので、ここ数年は定休日の他にもう一日だけお休みさせていただいています。そんなワケで昨日、一昨日の二日間はちょっとだけ足を延ばして家族で温泉に浸かりに行ってきました。普段の疲れを癒すつもりだったのに渋滞や人混みのおかげでむしろ疲れて帰ってくるハメになりましたが、それでもたまにはいつもの生活を離れてみるのは悪くないもんです。

二日間ほど休んで今日からまたフツーに営業しているのですが、天気もいいし、代官山の近所ではイベントなんかもやっていたりするので、どうにもこうにも仕事モードにならない。はっきり言って昼間から一杯やりたい気分です。やりかけの作業を進めるべきなのかも知れませんが、なんとなく思い立ってほったらかしのブログなんぞ書いてみようかと思い、久々にキーボードを叩いているところです。

なにか修理関連の良さげなネタはないかとPCに保存しているこれまでデジカメで撮影した画像を捜索していたところ、こんな画像を見つけました。激しくひん曲がった注射器型のブルースチール針は夜光部分も剥がれ落ちていて、とてもこのまま使えるような状態ではありません。持ち主の方が腕に着けていたら、突然風防が外れて弾け飛んだ瞬間に針を引っかけてしまいこんな状態になってしまったらしく、当店に相談されたのでした。

うまいこと曲げなおして夜光を乗せ直して元の状態に組めば、フツーに使えるようになるはずですが、これだけ威勢よく曲がっていると多少の痕跡が残ってしまうだろうし、なにより運が悪いと折れる可能性だってゼロではありません。確かそんなリスクがあることを説明して納得してもらった上でお預かりして作業を進めたような気がします。

慎重に、かつ思い切って正常な状態を目指して曲げていくと思いのほかすんなり出来たことを思い出しますが、正直こういう作業はなかなかの緊張感です。上手くいったからいいようなものの、万一のことを考えるとゾッとしてきます。昔の時計で使われていた針は針そのものの厚みがあり、わりとしっかり強度があるところも特徴だったりしますが、それでも夜光が乗っているタイプの針は細い部分もあり、折れたりする可能性も高くなります。おまけにサビが出ていたりすると結構危ないのですが、この時の針はサビによる傷みもほとんどなかったのが良かったのだと思います。

あとは文字盤の夜光部分の色を参考にして針の夜光を入れ直して組み立てるだけなのですが、そもそもなぜ針が曲がってしまったのかを考えてみると風防が外れたことが直接的な原因だったワケです。本来は外れるようなことがあってはいけませんが、プラスチック製の風防が取り付けられている古時計の場合、サイズがビミョーに合っていないわずかに小さいものが取り付けられていたりすることもあります。

さらに樹脂系素材の特性として気温などの変化によって伸縮することも関係してきます。暖かい季節にはわずかに膨張しているおかげでビシッとしている風防が秋から冬にかけて寒い時期を迎えると今度は逆にわずかに風防自体が縮まってしまい、結果的に外れてしまったりすることもあり得るのです。気になって調べてみたろこと、このギャレットをお預かりしたのも11月だったようです。やっぱり...ですねぇ。寒くなり始めた途端、風防が外れるパターンは決して珍しくありません。前述のようにサイズが合っていなかった風防や長年経過しているせいで元々の状態よりも僅かに小さくなってしまった風防は寒さとともにゆるみが出てきて、簡単に外れてしまうようこともあるワケです。

そういう場合、大抵は指で風防をつかんだ時に風防がクルクル回転するようになるので、そういった症状が出ている場合は早めに交換した方がベターです。恐らくこのギャレットもそのような前兆があったはずで、その時点で気づいてすぐに使うのを控えていれば、このような作業をする必要もなかったかと思います。暖かい季節には問題なくても寒さとともに風防が回せるようになっていることが発覚したら、素直に新しいものと交換しましょう。

さて、そろそろ途中だった作業を再開させなければなりません。まだまだゴールデンウィークは続きますが、当店はいつも通り営業しておりますので、都内でブラブラしているなんて方は是非お立ち寄り下さい!








Horol International

2/09/2017

銭形警部

寒い。寒いですねぇ。今日は都内でも雪がチラついたそうで、そりゃ寒いワケです。それにしてもこれが2017年になって初めての投稿です。本当は1月中に何か書こうと思っていたのに気づいたら、2月になっていました。さて、今日はちょっとしたお知らせを少々。。。

明日2月10日金曜日、日本テレビで放送予定のドラマ「銭形警部」の撮影に協力させていただきました。鈴木亮平さん扮する主人公銭形警部が身に着ける腕時計を用意させてもらいました。ルパン三世が漫画アクションに連載されていた頃や初期のアニメが放送された年代なんかを考えて1960年代頃の国産時計を中心に用意しましたが、その中からセイコーを実際に着用してもらうことになりました。ワタクシ的に銭形の衣装やキャラを踏まえて考えた上でなんとなく金色がピッタリではないかと思い、今回ごくシンプルな丸型のメッキケースのものが使われています。

子供の頃から大好きな「ルパン三世」の重要な登場人物のひとりですが、あくまで主役はルパンなのにあえて敵役の銭形を主役にした実写ドラマを撮るっていう話を聞いた時、最初はなんとなくピンときませんでしたが、なかなか面白そうだなぁと思いました。銭形を演じるのが鈴木亮平だっていうんですから、やってくれそうです。

明日放送分の他、WOWOWとHuluでも別のオリジナルストーリーがそれぞれ公開される予定だそうで、そんなところも興味津々です。少々急でナンですが、明日放送の「銭形警部」。是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?








Horol International

12/25/2016

Happy Holidays!!

2016年もそろそろ終わりが近づいてきました。そして、今日はクリスマス。大人にもサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれると良いのですが、そうは問屋が卸してくれません。それにしても毎年のことですが、今年は本当に早かった。まさに光陰矢の如し。まぁなんというか、しょっちゅう言っていますね。。。

今年はなんというかただ月日が過ぎ去るのが早いというだけでなく、1月にデヴィッド・ボウイをはじめ、昔からお気に入りだったミュージシャンが相次いで亡くなっただことがとてもショックな一年でした。このブログでも話題にしたデヴィッド・ボウイはもちろんですが、特に4月にプリンスが亡くなったのも悲しかった。これまでずっと切れ目なく追いかけてきましたし、亡くなる直前まで精力的に活動していたくらいなので、そろそろまた来日してライヴをやって欲しいなぁなんて思っていたところだっただけにホント残念でした。正直最初は意外とそうでもなかったのですが、ナンダカンダで後からジワジワ悲しくなってきました。


そんなワケで今年はなにかと馴染み深い著名人の逝去が印象に残った一年になりました。そういえば、少し前にキューバのカストロ議長も亡くなりましたねぇ。だいぶ前に引退していたそうですが、何かと強い影響力を持っていた一方で、キューバ国民の多くから愛されていたとのこと。実際のカストロ議長の人柄など詳しいところはよく分かりませんが、アメリカとの対立関係にあった頃の古い写真を見ると実に力強さが漂っています。


まさにこれぞカリスマといった佇まいですが、ワタクシ的に一番目を引いたカストロ議長の写真がひとつめに載せた方です。なんと腕時計を2個も着けているではありませんか。両腕にひとつずつ着ける本田圭佑スタイルではなく、片方の手首に2個着けるスタイル。斬新です。しかも、どちらもロレックス。時計屋のワタクシに言わせると「傷がつくから、よしなさいよ!」って感じでしょうか。

そして、ふたつ目の写真ににはキューバ革命におけるカストロさんの同志としておなじみのチェ・ゲバラです。この方もロレックスを好んで使っていたのが数々の写真から確認出来ますが、カストロさんはまさかの2個着け。

このふたりに共通しているのは同じロレックスでもGMTマスターの黒ベゼル仕様を使っている点でして、わざわざ同じモデル着用するほど蜜月だったのだとは思いますが、どちらかが先に手に入れたのを見てもう片方が欲しくなって後から買ったとか、それこそお互いクリスマスプレゼントで贈り合ったとか、いやそもそも同じ時計を着けるようになったのは単なる偶然だったとか...なんてしょーもないことを妄想しています。

ふたりとも結構親日家だったなんて話も聞きますけど、やはりいろいろな意味で魅力的な人物だったことは間違いありませんねぇ。チェ・ゲバラの方は在りし日の写真を観ると確かにカッコいい。これほどベレー帽が似合う男性は古今東西いないかも知れません。かつてジョン・レノンが「今世界中で最もイカしている男はチェ・ゲバラだ」なんて言ったとか、言わないとか。。。ただならぬカリスマ性を持っていたことがこんなエピソードからも伝わってきます。それにしてもご本人はこれほどTシャツに自分の顔がプリントされるようになるとは思っていなかったでしょうねぇ。

さてさて、当店の年内の営業もそろそろ終わりが近づいてきています。12月に入った途端、駆け込み的に修理のご相談等も増えてきましたが、お正月休みをいただく予定もあるため、普段よりも何かと日数がかかる状況になってきています。あらかじめご了解いただくようお願いします。あらためて、どちらさまも素敵なクリスマスをお過ごし下さい。メリークリスマス!












9/20/2016

Thank You Rio!!

今日も雨です。台風16号のせいで西日本は大荒れの天気だそうで、被害が大きくならないと良いのですが...今年は台風がやたらとやって来て参りますねぇ。気圧の影響なのか、雨の日に頭痛がひどくなることが多いので、スカッと晴れて欲しいものです。

ところで、リオデジャネイロで開催されたオリンピック・パラリンピックが終わってしまいましたねぇ。毎回思うことなのですが、やっぱり「前回からもう4年経ったの?!」って思ってしまいました。なんとなく2年くらいしか経っていないイメージです。

今回のリオ大会で日本選手の活躍が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、ワタクシ自身こんなにも楽しくオリンピックをテレビで観たことはこれまでありませんでした。陸上のリレーで銀メダルを取った時は電車で移動中だったのでラジオで中継を聴いていたのですが、感激して思わず鳥肌が立ってしまいました。

パラリンピックの方もこれまでよりも多く地上波のニュース等で取り上げられていてとても刺激を受けました。正直スポーツ観戦で目頭を熱くしてグッと来てしまうなんてことは普段ほとんどないのに今回ばかりはどうも違いました。2020年の東京オリンピックについては元々開催反対派だったワタクシですが、さすがにこれだけ盛り上がってくると俄然楽しみになってきます。

ところで、今回のリオも含め、毎回オリンピックの公式計時はオメガが担当していたことはどなたもよくご存じかと思います。2020年の東京大会はやっぱりセイコーがやることになるのだろうか...なんて気になって以前調べてみたことがありました。世界のセイコーがやらなくて誰がやるんだ!なんて思っていましたが、とっくにオメガに決まっているそうで、なんだか勝手にガッカリしてしまいました。

今さらジローなのですが、オメガといえば閉会式の映像で安部マリオ首相がセンチュリーの車内でチラッと見る腕時計がコンステレーションだったのは古時計を取り扱う身としてはやはり見逃せませんでしたねぇ。

大人の事情というか、癒着というか、オメガへの配慮というか...まぁとにかく興味深い演出でした。すでにあれは首相の私物なんじゃないかとか、ネット上では結構噂になっていましたが、真相はどうなんでしょうか。いずれにしてもコンステCってところがなんだかシビれますねぇ。ジェラルド・ジェンタものですし、もしかしたらこれから人気が急上昇するかも知れません。そういえば、今ウチの店にも一本ほぼ同じモデルが並んでいます。


それにしても閉会式の日本のパフォーマンスは良かったですねぇ。映像やダンスがハイテクな技術で見事に融合していたと思います。特にこの左のシーンでは1964年の東京オリンピックのポスターを彷彿させ、これこそまさにオマージュとしてお見事だったではないでしょうか。観ていてかなりコーフンしました。

けど、あの閉会式について強いて言わせてもらうならば、オメガのコンステレーションが出てきたことよりもリオのスタジアムに現れた首相がマリオの衣装や帽子を取るタイミングがあまりにも早すぎたってことの方が正直気になりましたけど...とにかく、4年後には存分に楽しませてもらいたいですねぇ。あわよくば、何かの競技を生で観戦したいものです。2020年がやってくるのが今から楽しみな今日この頃です。。。





mixi page

8/05/2016

I got brand new wrist watch.

すっかり夏です。イマイチ暑くなくて梅雨明けも遅かったですけど、このところ急激に真夏ですねぇ。さて、とても久々のブログです。2005年にブログを開始してから、この何年かはそれほど頻繁に投稿していなかったとはいえ、今年に入ってからというもの1月以来完全に更新しなくなってしまいました。風邪をひいてしばらく学校を休んだら、治ったのに行きづらくなってしまい、そのまま登校拒否になってしまったような...そんなところでしょうか。前代未聞の長期のサボり期間になりましたが、久々に何でも良いからとにかく何か書こうという気分になり、PCに向かっています。

FacebookやInstagramでの投稿はちょこちょこやっていますので、正直こういうブログっていう形態が今や少々オールドスクール化しているところは否めませんが、ブログにはブログの役割があるような気もします。今さらジローですが、ウチの店のサイトやSNSなんかで取り上げるほどじゃない話題があった時にブログってちょうど良いのかも知れませんねぇ。そんなワケで最近珍しく入手した現行品の腕時計について少々。。。



どうですか、これ?スーパー銭湯や市民プールのロッカーのキーっぽいのですが、腕時計なんです。イエローのカバーの下にLEDのデジタルウォッチが隠れているんです。雰囲気たっぷりの古時計が何かと使いづらいこの季節にはもってこいの一本じゃないでしょうか。その名も「温泉ウォッチ」!なんとまさかのガチャガチャで入手可能です。

そんなワケで最近のワタクシはこの時計を普段着けていたりしますが、夜飲みに行ったりするとナウなヤングやパーリーピーポーたちも興味津々。結構大人気です。ワタクシが手首につけたこれを見た人が尋ねてきます。


「それ何すか?銭湯でも行ってきたんすか?」

「あ、コレ?腕時計なんだよ」

そう言ってLEDの時刻表示を見せると...

「おお〜っ!」

「ガチャガチャで買えるんだよ、温泉ウォッチ!」

「マジっすか?!チョー欲しいっ!」


...てな感じです。「アンティーク時計のお店をやっているような人がそんなふざけた時計使っててイイんですか?」なんて言われたりもします。けど、イイんですよ別に。なんならウチの店のショーケースに並べたいくらいです。なんといっても面白いし、ちょっとくらい水に濡らしたってヘッチャラです。この夏は温泉ウォッチで遊んでみてはいかがでしょうか?







10/11/2015

19942015

またしても放置してしまいました。。。9月は一度も投稿していなかったようで、気づけば季節はすっかり秋。過ごしやすくなってくれるのは有り難いのですが、ここから一気に寒くなりそうで、それはそれでちょっと嫌ですねぇ。

ついこの前シルバーウィークなんてものがありましたが、この週末も月曜日が体育の日で3連休らしく、世間は完全にレジャーモード。こんな連休は大抵わりと静かに過ごすことになるのですが、なんとなく思い立ってブログを更新してみようかと思い、PCに向かっているってワケです。


あっという間に過ぎ去った9月に入ってから夏場に一時期減った修理のご相談もまた増えつつある状況で、いつも通りヒマなようでなにかと忙しい日々を送っていますが、先日この画像の腕時計をお預かりしました。ロンジンのシンプルなセンターセコンドで、ケースはイエローゴールドの非防水仕様。ウチの店ではわりと昔からよく取り扱ってきている腕時計の王道のようなスタイルです。

なんとなく見覚えのある雰囲気でしたが、それもそのハズで1994年に当店で販売したものでした。その時にお渡しした保証書まで大事に保管されており、一緒にご持参いただきました。それなりに長い間営業を続けてきてよく感じるのはこれまで相当な数の古時計を販売してきたのに定期的なメンテナンスを継続してご依頼いただく方は意外と少なくて、それらの時計は今頃どうしているのだろうかとふと考えてしまいます。

ウチの店でなかったとしてもどこかの修理屋さんでしっかりメンテナンスを重ねて大事に扱われていれば良いのですが、実際は不調になったのをきっかけにそのまま使わなくなり、タンスのこやし状態になっているようなパターンも少なくないのではないでしょうか。なんとなくそんな気がしてなりません。

そんな中、およそ20年前に買って下さった方が当時とあまり変わらないキレイな状態のまま大切にされていて、また再びオーバーホールのご依頼でご来店下さったことに少々驚きつつも、ただただ有り難い限りです。よくよく話をうかがうとこれまで実際にはそれほど使用していなかったらしく、ご購入依頼初めての整備になるとのことでした。

元々傷がつきやすいゴールドケースのわりに小傷もなく、シェイプがしっかり残っているのがビシビシ伝わってくることから、販売当時のコンディションが抜群だったことがはっきり分かります。


かなりの年数が経過しているため、内部の状態等が少々心配でしたが、作業に入ってみるとオイルは完全に切れていて、さすがにスッカスカの状態だったものの、激しい汚れやサビ、傷などはなく、ムーヴメント自体のコンディションはまるで新品同様。ほぼ完璧でした。おかげで基本的な作業のみでスムースに仕上がったのは言うまでもありません。

こういう時計は丁寧に扱えば、これから先もまだまだ使えます。是非この状態をキープさせるイメージで大切に愛用していただきたいものですねぇ。。。


Chet Baker - Live Belgium 1964




一時期雨が続きましたが、そんな中ハマってよく聴いていたのがチェット・ベイカー。トランペットだけでなく、独特の甘い歌声もたまりませんねぇ。ギンギンのハードロックが店内に流れたりすることもよくある当店ですが、気分でこんな音に包まれながら静かに過ごしたりする時もあります。秋の夜長にぴったりです。。。





5/31/2015

Apple Watch

すっかりサボり癖がついてしまいました。。。なんとなく気分が乗らなくて、3月末から完全に放置してしまい、ふと気づけば5月も終わりに近づいています。しかしまぁ何というか、すっかり初夏って感じですねぇ。

それにしても毎日結構な暑さです。この5月は夏日になる日数が過去最多だったそうで、いつも昼間からビールでも飲みたい気分に襲われるのを堪えながら過ごしています。修理の作業などもそこそこあるので、もちろんホントに飲むことはなく、真面目に日々それらに取り組んでいます。


今さらなのですが、時計屋のブログっぽいネタを少々。ちょっと前ニュースなんかでも話題になった"Apple Watch"を持っている方がたまたまウチの店にいらしたので、試しに触らせてもらいました。サイズが2種類ある他、いろいろな仕様の違いもあって結構バリエーション豊富みたいです。まぁ、単純に古時計の魅力を知っているから、こういう新しいモノはどうしてもそれほどピンとこないところがありますけど、やっぱり自分には必要ないモノだと思ってしまいます。

新しいモノ好きのアップルフリークはすぐ飛びつくと思いますけど、ワタクシは全然そういうタイプでもありませんし、なにより乱視や老眼がバシバシ酷くなっていて、フツーのスマートフォンですら、見るのがしんどくなっている状況なので、こんな小さなディスプレイをまともに見れるはずありません。ワタクシ的には腕時計なのに充電しなきゃいけないっていうところもなんとなく解せない。機械式の古い時計だって手巻きでゼンマイを巻き上げなきゃなりませんけど、やっぱり充電の手間を考えると便利なんだか、不便なんだかよく分からなくなってきます。

もちろんなかなか面白いとは思いますが、果たしてわざわざ買うかどうか...ということになるとやっぱり自分で買うことはないかなぁと思います。けど、結婚式の二次会のビンゴ大会の景品で当たったら、絶対喜ばれそうですよねぇ。いや、むしろアップルウォッチが当たったらめちゃくちゃ嬉しいと思います。間違いない。ふとそんなことを考える今日この頃です。。。

Paul McCartney - Something


ちょっと強引かも知れませんが、アップルといえば、アップルレコードですよねぇ。亡くなったスティーブ・ジョブズがビートルズの大ファンだったことはあまりにも有名です。ワタクシ、4月27日はいつもより早く閉店してポール・マッカートニーのライヴを観るために東京ドームへ行ってきました。ドームでのコンサートは十数年ぶりでして、今までの印象よりずいぶん音響が良くなっていて感激しましたが、それ以上にポール師匠が噂通り水も飲まずにひたすらシャウトし続けていたことに感動しました。

一ヶ月も経って今ごろ話題にするのもナンですが、いまだに
現役バリバリのロックンローラーなのだということをしっかり証明してくれましたねぇ。ちなみにワタクシ的にはジョージに捧げる"Something"を歌ったところが感動のピークでした。グッときてウルウルしてしまったのは言うまでもありません。シビれました。。。





11/30/2014

The End Of November

早い!早すぎるのにもホドがある!今日で11月も終わりだということにふと気づいて、閉店後の今慌てて何か書こうとPCに向かっているところです。思えば、今月はブログを一度も更新しませんでした。いろいろ書きたいネタはあるものの、またしても放置。容赦なく時間は過ぎ去って行くってワケです。

しょっちゅう書いているような気がしますが、毎日そこそこ忙しくてサイトに新入荷商品を掲載するのだってまともに出来ていません。決して遊んでいるワケじゃないのですが、やろうと思っていることが思い通りに出来ません。まったく困ったものです。



そういや、とっくにハロウィンも終わって世間じゃもうすでにクリスマスモードですねぇ。代官山アドレスの広場もきれいなイルミネーションで飾られていましたし、今年は中目黒の目黒川沿いも桜の木に無数のLEDで派手に飾っているそうで、すでに名所になっているとか。ウチの店もちょっとはクリスマス気分を演出しましょうかねぇ。忘れなければ今週あたり、いつもの小さなツリーを出して店内に飾ろうかと思います。

ところで、前回このブログで修理品の依頼が増えつつあるというようなことを書きましたが、実際そんな雰囲気になってきています。今お預かりしても年内にお返し出来るかどうかはかなりビミョーな感じです。恐らく年越しになるパターンが多くなりそうです。修理のご相談をいただく時にはそんなこともご説明してからお受けしていますが、中にはひとりで何本かまとめて持ち込む方もいらっしゃいますし、そんなこんなで結果的に意外と忙しい毎日を過ごしています。

修理のご依頼でお預かりした時計は順番に作業を進めるのですが、店頭に並べる予定の商品のメンテナンスだとか、ご注文いただいてからオーバーホールの作業を行う場合なんかもあるので、合間合間でそういった作業も行います。出来るだけ段取り良くすべてスムースに行くように心がけていますが、実際はなかなかそうも行きません。好んでひとりで店をやっているものの、正直「猫の手も借りたい」という言葉の持つ本当の意味がよ~く分かるようになった今日この頃です。しかしまぁ、明日から師走ですか。今年もいよいよ大詰めですねぇ。転ばないように突っ走ります。




フレディ・マーキュリーが亡くなったのが11月だったということを思い出して、数あるクィーンの曲の中からなんとなく今の気分でこれをチョイス。メンバー全員の女装もビックリですけど、間奏のあたりの意味不明な演出に度肝を抜かれたのが忘れられません。久々に観ましたけど、やっぱりキテレツです。。。




10/19/2014

秋の夜長の分解掃除

すっかり日が暮れるのが早くなりました。普段はたいして忙しくない当店ですが、土曜日や日曜日は平日と比べると修理関連のご相談など、ナンダカンダで来客が多かったりします。ちょうど気候も良い上、今日も晴天に恵まれたせいか、日中はわりとお客様が続きましたが、薄暗くなってきてからはやけに静かな代官山です。そんなワケでじっと机に向かってます。

暑さで汗や湿気を気にする必要のない季節に入ったおかげで、気兼ねなく古時計を着けることが出来るという点ではちょうどこれからがシーズンって感じかも知れません。そのせいか、近頃また修理のご依頼が増えてきています。

そんなこんなで、年末に向かって修理関係はなんとなく少しずつ忙しくなりそうな気配を感じる今日この頃ですが、実際ご依頼いただいた時計が徐々に溜まり始めています。オーバーホールについては順番に作業を進めますが、それなりの期間お預かりすることになりますので、あらかじめご了解下さい。




こんな秋の夜長はベタにビートルズが聴きたくなりました。モノクロの映像が時代を感じさせますが、曲そのものは全然色褪せません。この当時のビートルズは完全なモッズスタイル。ちょうど50年経った今見てもカッコいいですねぇ。

それにしてもリンゴは左手首に腕時計を着けているようですが、ドラムの演奏の際は外した方が絶対イイですよねぇ。フツーにスネアを叩いている様子を見ると「時計は外してポケットにでも入れておいてよ~」なんて思ってしまいます。「耐震機構が備わっていればまだマシだけど・・・」なんて、イチイチそういうところを気にしてしまうあたり、ワタクシやっぱり時計屋なんでしょうねぇ。。。






10/17/2014

A Omega With Great Patina

すっかり秋ですねぇ。ここのところ実にいい気候なのですが、もう朝晩は寒くて基本バイク通勤のワタクシにはだんだんしんどい季節になってきました。日中は日差しさえあれば結構暖かいので、今ぐらいの時期にバイクでツーリングなんて気持ち良さそうです。

ところで、昨日ウチの店のサイトに一本のオメガをアップしたのですが、それはご覧いただきましたでしょうか?正直お世辞にもキレイとは言えない文字盤で「汚っねぇ文字盤だな!」なんて思う方もいるでしょうけど、よくよく見るとなかなか味のある風合いがあることに気づきます。日に焼けて変色した文字盤には細かい点々も出ているので、そこを気にしてみると気になってしまいますが、十字のラインが入ったスタイルに特徴のあるラグのデザイン。なかなかの雰囲気です。

単にボロい時計だと思えばそんな風に見えますが、ひとつひとつコンディションが異なる年代物ならではの一点物的な面を考えるとこれはこれで実に味があって、ヤレた感じが堪らなく思えてきます。このオメガ、ムーヴメントの状態だってかなり良い上に結構由緒正しいワンオーナーもので大事に使われてきたものだったりします。

ただの古い時計だと思うか、それとも特別な一本だと思うのか・・・それは人によって様々です。抜群のコンディションのものが一番良いに決まっていますが、一方でどこか経年変化を感じされるフィーリングも大事だと思います。どちらかというとワタクシ自身はほど良くヤレた年代物らしい雰囲気を醸し出したものの方が好みです。ふとあらためてそんなことを考える今日この頃です。。。




10/07/2014

Ordinary Wrist Watch

昨日は台風18号が直撃したため、いつもよりだいぶ遅れて14時の開店となりました。前日からかなりの雨でしたが、台風の速度が速かったせいか、あっという間に台風一過となりました。台風が空気をキレイにしてくれたような感じで、今日もスカッと晴れてくれて実にイイ気分です。

ところで、イイ感じの古時計がますます集めづらくなってきているのを実感している今日この頃です。特定のブランドに限った話ではないのですが、オリジナル性、コンディション、雰囲気の良さといった重要なポイントをしっかり押さえたものがどんどん減ってきています。まぁ、そもそも減る一方の古時計の世界ですから、これはなにも今始まったことじゃないのですが、それにしてもフツーに良いものをずいぶんと見かけなくなってきていて、結構切実だったりします。



この画像のオメガは少し前に店頭で販売したもので、ご購入下さったお客さまにお願いして手首に着けた状態を撮影させてもらったのですが、こんなフツー過ぎるくらいフツーのオメガだって10年前と比べるとだいぶ少なくなってきている印象です。手巻き式で、いわゆる30mmキャリバーを搭載した1960年代前半くらいのもので、ステンレススチール製のケースは非防水のスナップバック。それなりに小傷だってありましたが、これはオリジナルシェイプがしっかり残っていました。肝心な文字盤だってうっすら経年変化を感じさせるような状態ではありましたが、実に自然な風合いでした。

さんざん物凄いアンティークウォッチを見てきたツウの人達から見たら、たいして魅力ないような時計かも知れませんが、このオメガのようなフツーの腕時計をもっとフツーに使ってもらいたいとつくづく思います。どれもが一点物の古時計の世界ではありふれたように見える時計だって実際はとても特別な一本ですからねぇ。珍しさや値段だけじゃありません。一見フツーなんだけど、雰囲気が良くてコンディションも良い。そんな時計をこれからも紹介していきたいものです。。。







9/27/2014

Tudor Chrono Time

そろそろ9月も終わりですねぇ。近頃だいぶ秋が深まってきました。ずいぶん日も短くなってきて、朝晩はかなり肌寒く感じますが、いい季節です。キライじゃありません。

さて、ここで最近店頭に並べているあるアイテムについて少々ご紹介したいと思います。このクロノグラフはチュードルのクロノタイムというモデル。自動巻きのムーヴメントを搭載し、ロレックスのデイトナRef.6263を彷彿させるルックス。一時期はずいぶんと品薄になり、かなりのプレミアム価格でした。文字盤やベゼルの組み合わせによって結構なバリエーションがあり、中でもこのRef.79160というモデルがテッパンでしたが、このシルバーや黒文字盤は特に何かと人気の機種です。

以前は当店でも新品、中古品合わせるとずいぶん取り扱ったものです。およそ20年前のモデルなので、もうそれなりに古いのですが、ワタクシの感覚だと「つい最近の時計」っていうイメージです。もちろんとっくに製造中止になってはいるものの、新品で流通していた時期をよく知っているだけにやっぱりほぼ現行品のようなつもりで捉えています。

チュードルといえば、そもそもはイギリスのマーケットへ向けてロレックスが作った第二のブランドで、アンティークウォッチの世界では薔薇の花がデザインされたマークでお馴染みですが、1970年代頃には現在のような盾をモチーフにしたマークに変更されます。そういえば、最近薔薇のマークが復刻されたりしていますよねぇ。どっちが良いとかそういう話ではありませんが、やはりかつてのようなバラのマークの方がどことなく風情が感じられます。それはともかく、このクロノタイムというモデルにもどこか普遍的なカッコ良さが漂っていますし、20年経ってヴィンテージらしい貫禄のようなものが感じられるようになった気がします。

TUDOR CHRONO TIME Ref.79160
横から見た形から「カマボコ」などと呼ばれるケースにプラ風防を装着
ボックス、国際保証書つき

まぁ、そんなワケで普段ならあまり扱う機会のないモデルだったりしますが、現在店頭に並んでいます。外装はまったくポリッシュされていないので、多少の小傷はありますが、オリジナルシェイプが完全に保たれていますし、ボックス、国際保証書も揃っています。当店のサイトの方にはあえて情報をアップせず、こちらでさらっとご紹介させていただきますが、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お問い合わせ下さい。





8/12/2014

夏にご用心

気がつけば、ワールドカップもとっくに終わってしまい、ブログの更新も丸々一か月放置してしまいました。ちょっと前はすごくやる気になっていたのですが、すぐこれです。ダメですねぇ。まぁ、ひとりで何かと忙しいので、勘弁して下さい。

しかし、梅雨明けしてだいぶ経ちますけど、ナンダカンダで毎日暑いですねぇ。昨日の晩は少し涼しかったので、よく眠れたような気がしますけど、ほぼ毎晩ぐっしょり汗をかいて夜中に何度も目が覚める感じで、朝起きるとグッタリしています。夏も好きなんですけど、こう暑いと冬が恋しくなります。
勝手なもんです。。。

ところで、フジテレビでやっている月9ドラマ「HERO」はチェックしていますか?ウチの店からチョロっと時計を貸出ししているので、こんな感じで店のロゴが番組のエンディングで流れてきます。ちなみにキムタクが着用しているワケではなく、別の俳優さんが着けて登場しているようです。

この番組、以前放送されていた時期をウィキペディアで調べてみると2001年の1月~3月だったようなので、もう13年も前になるんですねぇ。その頃だと代官山に移転してくるちょっと前なので、台東区内で店をやっていた頃です。またしても時間の経過の早さをシミジミ感じてしまいます。2001年に放送された時には主役のキムタクがオメガのスピードマスター125を着けていたことから、急に大人気になってしまい、モーレツな値段になりましたけど、なんだか懐かしいですねぇ。レッドウィングのブーツが品薄になったり、レザーのダウンジャケットを着た人がやたらと町中に現れたり・・・なんてスゴかったですねぇ。

オメガのスピードマスターのシリーズはワタクシ自身も嫌いじゃないので、当時は意識して多く取り扱っていましたが、あの頃は急に入手しづらくなってしまい、正直ちょっとヒイてしまったことを思い出します。それでも、ボックスや説明書付きの美品なんかも販売しましたが、相当な金額だったと思います。そういえば、大阪からわざわざ新幹線に乗って買いに来て下さった方がいたような気がします。スピードマスター125は限定モデルだったので、今でもそれなりの評価で入手しづらいモデルだったりはしますが、あの当時の人気っぷりはホントにどうかしていたんじゃないかと思います。

今回の「HERO」をチェックしてみると、どうやらフツーのサファイアガラスのロレックスを着けているようですけど、以前と同じように大騒ぎになるのでしょうか?!とにかく、なにかと話題のこのドラマ。チェックしてみてはいかがでしょうか。

さて、ここで夏季休業についてのお知らせです。当店のサイトのトップページではすでにアナウンスしていますが、明日8月13日(水)から18日(火)まで夏休みを頂戴致します。休業中は店舗での業務はもちろん、メールの返信等も出来ません。当初、17日(日)までのつもりでしたが、ワケあって18日(月)までとなりました。19日(火)に営業を再開して、翌日の20日(水)はすぐ定休日になってしまうので、少々変則的な感じになりますが、何卒ご容赦下さい。

いったんヒマになりましたが、修理のご相談もまた増えてきました。ついこの前もうっかり洗濯機に入れて衣類と一緒に洗ってしまったとのことで風防の内側が真っ白に曇った状態のオメガをお預かりしました。スクランブル発進でその日のうちに作業を進めさせてもらいましたが、放置せずにわりとすぐお持ちいただいたおかげで無事オーバーホール終了しました。ケース内に水分が発生してしまった場合も放置せずになるべく早く対処すれば、意外とダメージも残りません。どちらさまも夏の古時計に関するトラブルには十分ご注意下さいませ。





今回のタイトル「夏にご用心」なので、当然桜田淳子でいこうかと思っていましたが、なんとなく気分でピンクレディーをチョイス。この曲も夏の名曲ですねぇ。。。






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7/12/2014

Constellation vs Conquest

かつてのオメガとロンジンといえば、どちらもスイスの代表的な時計メーカーのひとつですが、いくつもの共通点があったように感じます。いずれも古くから量産体制を整え、世界各国へバンバン輸出していました。規模的にはオメガの方がちょっと大きかったかも知れませんが、どちらもムーヴメントを自社で開発し、製品のランクというか、グレード的にもかなり近い存在だったと思います。実際、現在の評価もわりと似ていると思います。

いずれにしても、ある時期まではある種のライバル関係にあったのではないでしょうか。どことなく似たようなポジションだったとでも言ったら良いのでしょうか、とにかく両社ともに意識し合っていたのは間違いなさそうです。独自の美学のようなものが強く感じられるところは他のメジャーブランドにも言える部分ですが、オメガとロンジンの二社についてはなにか因縁のようなものすら感じます。


現在はどちらもスウォッチ・グループに属していますが、オメガの方がちょっと上でロンジンの方がやや低いランクづけになってしまっているようです。なんとなくその状況に納得出来ないところもありますが、大昔から続く両社の熾烈な戦いの末、現在があるんじゃないかと思うとちょっとロンジンが可哀そうになってしまうのはワタクシだけでしょうか。


まぁ、とにかくそんなオメガとロンジンのライバル関係を象徴する時計がオメガの「コンステレーション」とロンジンの「コンクエスト」だと思います。


1952年に登場したコンステレーションは手巻きムーヴメントの時代からオメガがこだわり続けたクロノメーター仕様の高級機種として今日に至るまでオメガを代表するモデルとして存在し続けています。コンステレーションの登場以前には「センテナリー」というモデルがありましたが、そのスタイルを踏襲しつつ、さらに特徴あるスタイルに仕上げたのがコンステレーションでした。文字盤の中央が盛り上がっていて外周には存在感のある太めのクサビ型インデックスをデザインし、ミニッツトラックはインデックスの内側にプリントされています。その文字盤のデザインに合わせて針をやや短くデザインしている点が外観上の大きな特徴です。

最初期のものはいわゆるバンパー式のムーヴメント"Cal.354"を搭載したモデルでしたが、のちに全回転式の500番台のムーヴメントを搭載するようになります。その後も時代ごとにデザイン、ムーヴメントともにアップデートされていきますが、いずれも常に「コンステレーションらしさ」が感じられる点がポイントだったりします。数多く存在しているコンステレーションですが、その中でもこの画像のタイプは最も代表的なもののひとつではないでしょうか。唯一無二の存在感は登場から半世紀以上経った今でも十分過ぎるほどの個性を持ち、輝きを放っています。


一方、ロンジンが手がけたコンクエストは1954年に登場します。コンステレーションの登場から2年後ということになります。オメガがコンステレーションで打ち立てたコンセプトをまんま踏襲したスタイルなのは言わずもがなです。コン~というネーミングにはじまり、太めのインデックスや短めのドルフィン針、特徴ある形状のリュウズなど、デザイン的にも恐らくコンステレーションを強く意識していたであろうルックスです。

1950年代といえば、それまで主流だった手巻き式ムーヴメントの時代から完全に自動巻きの時代へと移行するタイミングです。すでに1940年代には自動巻きが登場してますが、本格的に普及するのはやはり1950年代だと言えます。ロンジンも技術力があり、非常に硬派な時計メーカーだったように感じますが、この時期から徐々にオメガとの差が出始めていたのではないかと思えて仕方がありません。


オールドのクロノグラフの世界でロンジンの評価が大変高いことはここで今さら言及するようなことではありませんが、そのロンジンも一般的に3針の自動巻きムーヴメントのジャンルではあまり評価されていません。

このコンクエストに搭載されているムーヴメント"Cal.19AS"などは決してチープな作りだったということはなく、
むしろ質実剛健な古くからのロンジンらしい作りがそのままだったりするのにあまりその良さが認知されていません。なぜでしょうか?

正
直自動巻きユニットの構造などを考えるとメンテナンス性の点ではオメガの方が優れていると認めざるを得ませんが、こも世界ではそういうことだけで判断出来ないところもありますし、本来であればこの辺りの自動巻きのロンジンももうちょっと人気が出ても良いような気がしますし、ワタクシ的にはロンジンびいきなところもあるので、なんとなくもうちょっと注目してあげて欲しいなんて思ってしまいます。

とはいえ、ロンジンもそののちに振動数の高いハイビート・ムーヴメントを積極的に手がけるようになり、ウルトラクロンなどの大ヒットする機種も登場しますが、ロービートの時計ばかり愛される風潮が強いせいか、その辺も現在のロンジンの自動巻きムーヴメントのジャンルでの不人気につながっているように感じます。やっぱり二匹めのドジョウだったロンジンはオメガに負けてしまったということなのでしょうか?まぁ何とも言えませんが、オメガとロンジン、それぞれのアイデンティティも時代とともに変化していったことが良く分かります。

それにしても、かつてライバル関係にあったであろうこのふたつの時計が今こうして仲良く並んでいる姿を見ると、どことなく微笑ましい気分になってきます。オメガのコンステレーションも素晴らしい腕時計だと思いますが、ロンジンのコンクエストだって間違いなく魅力的な時計だと思います。今年は登場してから、ちょうど60年のアニバーサリーイヤーなんですねぇ。このオリジナルコンクエストの方もいざ探すと意外と玉数が少ないので、貴重です。やっぱり、どちらも名品です。。。







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5/29/2014

ROOSEVELT GAME

ポール師匠はいつの間にかひっそりと日本を去ったようですねぇ。近いうちにまた来日して欲しいものです。

しかし、
5月もそろそろ終わりですか。さすがにだいぶ暑くなってきましたねぇ。結構湿気もあって、もうすでに夏のような陽気なので、冷房をつけずにはいられない今日この頃。スカッと晴れて気持ちのイイ日は短いので、もうじき梅雨ってことでしょうか。イヤですねぇ。。。

さて、話題にするのをうっかり忘れていましたが、ただ今放送中のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の撮影にちょろっと当店も協力させてもらっていますので、ここで少々ネタにさせてもらいます。ワタクシ、昨年は「半沢直樹」にドハマりしたクチなので、今回のルーズヴェルト・ゲームも観ないワケにはいきませんでしたが、すっかり見事にハマっています。


正直、半沢直樹で出演していたキャストも多いので、初回の放送をチェックした時の印象では半沢直樹臭がキツいといったところがあり、少なくとも香川照之さんが演じている諸田社長の大和田常務感がハンパなくて、その辺がどうにも気になってしまいました。まぁ、同じ人がやっているので、その辺は仕方がないかと思いつつ、やっぱりなんといってもストーリーが面白いし、善悪がはっきり分かれる水戸黄門的な演出は分かりやすくて、つい自然と引き込まれます。

なんといっても、今回最もイイ味出しているのはイツワ電気の社長役の立川談春さんでしょうか。感じの悪いイヤな社長の役を見事に演じています。今から20年くらい前でしょうか、落語を観に行ったことがありましたが、こんな風にドラマでお目にかかるとは思っていませんでした。まぁ、普段からひとりで何役もこなす落語家の方なら、テレビドラマでのお芝居なんて決して難しいことじゃないのかも知れませんねぇ。

ちなみにウチの店で貸し出している時計ですが、白水銀行の支店長役の峰竜太さんが着用しているとの情報が入っていますが、その他はよく分かりません。。。いずれにしても、この先の展開が気になるので、今度の日曜日のオンエアが今から楽しみです。





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5/16/2014

Naomi.....

ちょっと前にウチの店のサイトにアップしたセイコーのダイバーウォッチのセカンドモデルについて少々。冒険家植村直己氏が愛用していたことでお馴染みのモデルで、左右非対称のデザインや特徴あるインデックスの形をはじめ、ルックス的にもなかなか個性的ですが、独特なロック機構を持ったリュウズなど、海外のブランドが手がけていたものとは異なる方向性で作られていた個性的なダイバーモデルです。

当店では日頃国産の時計を積極的に取り扱うことはありませんが、たまたま入手の機会があり、その際直観的にグッときたとでも言ったら良いのでしょうか。とにかく、コンディションの良さにシビれてしまい、思わず即入手しました。



ガラスにも傷がつきやすく、結構キレイなものでも大抵はちょっと惜しい小傷があったりするものですが、これはホントに美品です。ずいぶん前はウチの店でもセイコーやシチズン、オリエント(たまにタカノ)といった国産の時計もそれなりに取り扱っていまして、その頃はこんな風にコンディション良好なものを取り扱ったことも何度かありましたが、今や10年どころじゃないくらい前の話です。いずれにしても普通なら意識的に集めるようなことのないこのセイコーとの出会いはなんというか、大げさに言うとある意味運命すら感じてしまいました。

伝説の冒険家が使っていたことが枕詞のようになっているこのセイコー・ダイバー。そういったストーリーがなくても実に魅力ある時計じゃないでしょうか。個人的には手動で巻き上げが出来ない構造のムーヴメントだけはちょっと好みではありませんが、ズシッとくるボリューム感のあるケースをはじめ、この存在感はたまりませんねぇ。正直決してリーズナブルとは言えませんが、この使用感の低さは目を見張るものがあります。ご興味のある方は是非店頭でチェックしてみて下さい。






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5/05/2014

A Signature

今年も黄金週間がやってきました。基本ほぼ通常通り営業しているので、世間のみなさまのようなお休みはございません。中には11連休だなんて方もいるそうですが、自分だったらそんなに休みがあると何をして良いのか分からなくなってしまいそうです。

一年のうちで最も良い天気に恵まれるこの時期ですが、あいにく今日はパッとしないビミョーな天気でした。天気予報をチェックして雨が降りそうなことは分かっていたのですが、ちょっと曇っている程度だったので、今朝ワタクシはいつも通りバイクで出勤しました。ところが、あとわずかで店に到着しそうなところで、まさかの激しい雨。ちょうど首都高速の高架下にいたので、無理せずどこかテキトーな場所で雨宿りするべきでした。

あとちょっとで着くからとつい頑張ってしまいましたが、おかげでズブ濡れになってしまいました。そんな時に限って思いっきり降ったのはほんの一瞬で、雨はあっという間にやみました。着ていたお気に入りの革ジャンやジーンズもビシャビシャです。時々こんなこともあるので、店にはTシャツやらジーンズといったちょっとした着替えも置いています。とりあえずは困りませんでしたが、今日は開店前からいきなりテンションが下がりました。



そんな今日のワタクシですが、ここで昨日整備した時計について少々。一般的な習慣として時計のメンテナンスを行う際に作業した人が裏蓋にサインや日付などを書き込むことが多いものですが、裏蓋を開けてみたら、こんなサインを見つけました。以前作業をしたのは新井さんという方だったようです。なんともストレートだったもので、つい写真を撮ってしまいました。「新井さん、次はオレに任せてくれよ!」ってな気分でしょうか。。。

さて、すでに当店のサイトでは今月のお休みの予定についてアナウンスしていますが、明日5月6日(火曜日)は臨時休業させてさせていただきます。翌日の5月7日(水曜日)と合わせて二日連続でのお休みとなります。何かとご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。




忌野清志郎 - 激しい雨

今日は突然の大雨で思いがけずズブ濡れになってしまい、ふと頭に思い浮かんだのがこの曲。「激しい雨」つながりで、The Modsの「激しい雨が」の方も考えましたが、ワタクシ的にはやっぱりこっちでしょうか。しかし、この5月2日であれからもう5年。早いものですねぇ。。。





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4/29/2014

A Friend From Asakusa

昨日は地元の同級生が訪ねてきてくれました。中学三年の時にクラスが同じだった小森君(仮名)から突然電話があり、持っている時計の修理のことで相談にのって欲しいから、19時過ぎには行くという話でした。その時、ワタクシの名前を「堀江」と思いっきり間違っていて、一回目は「きっと聞き間違えに違いない」と自分に言い聞かせてスルーしましたが、次もまた堀江なんて言うもんだから、我慢出来ずに鋭いツッコミを入れさせてもらいました。実は結構間違えられることが頻繁にあって普段はそれほど気にしないのですが、昔馴染みのクラスメートから違う名前で呼ばれるとさすがにちょっとムカッときます。まぁ、そんなに怒っちゃいませんが。。。

電話で話した通り19時過ぎにウチの店を訪ねてきました。久々に会うといってもちょうど2年くらい前に同窓会があって再会していましたので、正直そんなに久しぶりって気分でもありませんでした。同窓会では二十何年ぶりだったのにそれほどじっくり話したワケでもなく、軽くしゃべった程度でして、調子に乗って朝まで飲んでしまったワタクシとは対照的に小森君は二次会あたりで帰ってしまったので、結局それっきりでした。

「誰かから聞いたんでしょ?」と尋ねるとどうもそうじゃないとのこと。てっきり別の同級生からウチの店の話を聞いてやって来たのかと思いきや、フツーにネットで検索したんだと言うではありませんか!?前に買った古い機械式のクロノグラフのリュウズが取れてしまったそうで、修理してくれるところを探していたところ、ワタクシの名前や写真が出ている当店のページにたどり着いて電話したんだそうです。なんというか、クリビツテンギョーですねぇ。

肝心のそのクロノグラフは巻芯が折れていたワケではなかったので、その場で直してみることも出来ましたが、全体的なコンディションをチェックさせてもらうためにも一応預からせてもらいました。まぁ、そんなワケで時計の話はそこそこにお互いの仕事とか、家族のことなんかを結構長いこと話して帰っていきました。

最初は名前を間違えられて少しムッとしましたが、手土産まで持ってきてくれたし、手ブラでは来ないあたり、なかなかイイ奴です。まぁ、勝手なもんです。とにかく、江戸っ子御用達のお団子は有り難く頂戴しました。今度はベタに雷おこしか、舟和の芋ようかんでもお願いしましょうかねぇ。。。





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4/24/2014

続・最後から二番目の恋

これまでも時々ネタにしていますが、当店では腕時計のリースも行っており、雑誌やテレビ、映画などの撮影のために時計を貸し出したりすることがあります。このブログでは特に取り上げたりしていませんが、実はチョイチョイそんな機会があったりします。

つい先日も視聴率が良かったとのことでネットでニュースになっていたテレビ東京のドラマ「三匹のおっさん」にも協力させていただいていました。うっかりタイミングを逃してしまい、結局一度もチェックしませんでしたが、なかなか面白かったらしく、途中からでも観ておくべきだったかも知れません。いやぁ、ちょっと失敗しました。

そんなワケで、この4月にスタートしたテレビドラマでもいくつか小道具として当店から腕時計を提供させていただいていまして、そのひとつがフジテレビ放送されている「続・最後から二番目の恋」です。ちょうど先週の木曜日からオンエアが始まっていますが、今日になってやっぱりアナウンスしておこうかなんてことを考え、慌てて話題にしているところです。

以前放送された「最後から二番目の恋」の続編ですが、前回に引き続いて今回の続編でもちょっとだけ協力させていただいています。劇中で主演の中井貴一さんが当店の古時計を着用しているようです。鎌倉市役所の観光推進課に勤務するという役どころなので、適度に地味な国産モノの腕時計をご用意させていただきました。

ワタクシ、古くは「ふぞろいの林檎たち」にドハマりしたクチですし、去年の今頃やっていた「あまちゃん」にはキョンキョンが出ていましたけど、1話も見逃しませんでしたからねぇ。こっちだってナンダカンダで興味津々です。初回の放送は録画してあるものの、まだ観ていませんので、これからちゃんと観てみたいところです。劇中に出てくる鎌倉の風景もナイスです。良かったら、みなさまもどうぞ。。。





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